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Vol.0232:日本は財政破綻をするのか?

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。 『日本の財政は大丈夫ですか?危なくないですか?』
質問を頂くことは多いです。
弊社の考えは以下です。
『理論上は日本は財政破綻しない』です。
国も、会社も、個人も基本的な借金の考えは同じなのですが
どのような状況の時に、会社、個人が破綻をするのか?
考えてみてください。
お金が足らないとなり、A銀行から借金をします。
毎月返済をしていくわけですが
また、お金が足らなくなり追加でB銀行から借金をするわけです。
で、また毎月返済をしていく。
しかしまたお金が足らなくなり、今度はC銀行からお金を借りるわけです。
これを、D銀行、E銀行、F銀行と繰り返していくわけですが
どこかの段階で『誰もお金を貸してくれない』と言う状況が生まれるわけです。
その時に『返済ができない!破綻だ!』となるわけです。
これを世間では『多重債務者』と呼ぶわけですが
上記のことは、なぜ起こってしまったのか?
と考えると『誰もお金を貸してくれなくなった』から起こったわけです。
では逆に
G銀行、H銀行、I銀行・・・・・・
と無限にお金を借り続けることができたとしたら
どうでしょうか?
破綻するでしょうか?
その答えは『NO』です。
日本政府もこれと同じです。
日本の借金、日本国債は誰が一番保有していますか?
(誰が一番、日本政府にお金を貸し付けていますか?)
それは日銀(日本銀行)です。
日本国債の40%以上を日銀が保有しているわけですが
日銀の財布事情はどうなっていますでしょうか?
どうやって日銀は日本国債を購入するための資金を捻出していますでしょうか?
それは『機械で1万円札を印刷しているだけ』です。
つまり日銀は無限に日本政府にお金を貸し続けることができ
日本政府は無限にお金を借り続けることができるわけです。
これだと、日本政府は財政破綻をしないわけです。
しかし、問題は別のところにあります。
それは『世界で円の価値がどうなるか?』と言うことです。
無限に日本政府がお金を借り続けることは
日銀が無限に1万円札を印刷をすることを意味し
世界のマーケットは『そんな日本円に価値はない!』と判断しないでしょうか?
そうなれば、日本円は
1ドル300円、500円、800円と大暴落するわけです。
つまり『日本は財政破綻はしないけど
日本円の価値については危険な状態にある』と言うことです。
ただこれは、あくまで『理論上』はと言うことです。
なにが言いたいのか?と言いますと
『日銀が無限に日本政府にお金を貸し続け
日本政府は無限にお金を借り続ける』
ことを前提にするから上記の話になるわけで
この前提が崩れたらどうでしょうか?
例えば
日本政府が突然サジを投げ
『私達はもう借金は返せない。一度全てをリセットさせ
新しい通貨を発行します。今保有している日本円は新通貨に等価交換します』
と言ったら?
当然、日本の人口が増え続け
税収が毎年増え続け、借金を返済できてしまったら?
日本円の価値はどうなりますでしょうか?
ここで弊社がお伝えしたことは
『様々なことを想定しておくことが重要』だと言うことです。
予知能力者なのであれば話は別ですが
そうでない限り、様々な可能性を考えることは重要だと言うことです。

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