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Vol.0427:過去に預金封鎖をした国

category : 日本

この記事を読むのに必要な時間は約8分です。

預金封鎖とは?

預金封鎖とは?文字通り
預金が封鎖されることを意味しますが
(預金の引き出しができない)
預金封鎖には2つのタイプがあります。
 

『金融機関による預金封鎖』

 
これはまさに金融機関が預金を引き出せないように
預金封鎖をするわけですが、それはどう言う状況なのか?
『〇〇銀行の経営が危ないらしいよ?』
と言うウワサを耳にした場合、預金者はどのような
行動を取るでしょうか?
破綻に備えて、預金を引き出そうとするわけです。
それを多くの預金者が行えば
本当に銀行が破綻をしてしまうので
それを防ぐために預金封鎖を行うわけです。
 

『政府による預金封鎖』

政府の財政が破綻寸前になった場合
銀行預金などの国民の資産を把握して
預金に対して資産課税などの税金を掛けて
破綻を回避する政策があります。
その場合、預金の引き出しをされると困るので
資産課税をかける前に、預金封鎖を行います。
また市場に出回った通貨の流通量を制限し
インフレを金融政策で押さえる方法として
行われる場合もあります。
通貨切替をして旧通貨を無効にし
市場通貨を金融機関に回収させるのですが
この場合にも預金封鎖が行われます。

過去に預金封鎖を行った国

調べてみると、預金封鎖は
歴史の中で度々行われています。
1933年:アメリカ合衆国:ルーズベルト大統領がバンクホリデーを指示。
1944年:日本:財産税の税率を決定するために預金封鎖。
1990年:ブラジル:一定額を超える銀行預金の封鎖措置がとられた。
2001年:アルゼンチン:銀行業務の停止措置がとられた。
2002年:ウルグアイ:銀行業務の停止措置がとられた。
2013年:キプロス:預金への課税処置のため預金封鎖。

日本も預金封鎖をする?

かつて日本でも、預金封鎖が行われているわけですが
その理由は、日本国債の償還が不可能となったことが理由でした。
このため預金資産を封鎖凍結して評価し
財産税の税率を決定するために、預金を封鎖しました。
つまり、日本政府にお金がない。
だから、税収を増やすために財産税を導入したい。
でも、財産税を導入すると宣言すれば
国民は銀行から預金を引き出してしまう。
だから、突然『預金を封鎖』
その後、資産状況を把握して、財産税の導入。
だったわけです。
財産税を導入するのに、わざわざ国民に告知するのは
あまり間抜けなので、行うのであれば突然です。
ただ当時は、戦時中の混乱した世の中だったので
それはできたと思いますが、今の日本の状況を考えると
(インターネットにより情報の伝達が早い)
『財産税の法案を通し、すぐ預金を封鎖する』
みたいなことは、なかなか難しいのではないかと思います。

日本は財政破綻しない?

最近、よく議論されるのが
『日本には日銀があって、日銀が
無限にお金を刷れるのだから、日本政府が財政破綻を
することはない!』と言う意見です。
一理あると思っています。
確かに理論上は、日銀は無限にお金を刷れるので
日銀からお金を借りまくれば、日本政府は破綻しないです。
しかし、それを行えば
当然、ハイパーインフレを起こしてしまい
通貨の価値はゼロになってしまいます。
なので、結局破綻なのです。
だからこそ、1944年に日本でも預金封鎖が
行われたのです。
日銀が設立されたのは、何年だと思いますか?
1882年10月10日です。
インフレが激しかった当時、それをコントロールするために
日銀が設立されたのです。
つまり、財政が破綻をしかけた1944年には
日銀は存在していて、日銀がいくらでも
お金を借りらる状態にあったのに
預金を封鎖したのです。

日本銀行のカラクリ

現在、日本の国債は日銀が約40%保有しており
文字通り、日銀が政府にお金を貸しまくっている
状態です。
つまり、お金を印刷しまくっているので
理論上はインフレ、最悪はハイパーインフレを
起こしてもおかしくない状態です。
しかし、今の日本はそうなってないです。
ここには1つのカラクリがあります。
ハイパーインフレになるには
日銀がお金を印刷しまくって
それが市場に出回らないと、ハイパーインフレを
起こさないです。
どう言うこと?
国債を日銀が買いまくっているから市場に
お金が出回っているのではないの?
と思うかもしれませんが、実際は違います。
政府が発行する国債を日銀が直接買うのであれば
そうなるのですが
日銀が保有する国債は全て、銀行から買い取った物です。
日本の銀行は預金者から預金を集めて
日本国債に投資をすることで、利鞘を稼いでいます。
その銀行が持つ国債を、日銀が買い取り
その際の売却資金として、新しいお札を印刷し
銀行に渡していたわけです。
日銀の意図は、これで銀行に現金がたくさんできるので
『そのお金を市場で貸し出し流通させてくれ!』
と言うことだったのですが
なんと、日本の銀行は
そのお金を、今度は日銀に預金したのです。
(銀行は日銀に預金をして利鞘を稼ぐことができます)
つまり、新しく印刷したお金は市場で流通するはずが
日銀の中で貯まってしまった。
なので、インフレが起こらないと言う事態になってしまい
次に日銀が取った政策は、株式投資です。
日銀に貯まったお金が、つまり、銀行が日銀に預金した
国民の預金が、今、株式投資に回っているのです。

まとめ

これは、日本に限った話ではなくて
過去に様々な国で預金封鎖が起きている以上
どの国でも預金封鎖が起こる可能性はあると
言うことです。
預金封鎖が0%の国はありません。
だからこそ、預金の国債分散は絶対に必須です。
混乱と言うのは、あり日突然起こるので
混乱が起きるわけです。
事前に分かっていれば混乱など起こりません。
まさにコロナウイルスがそうですが。
つまり、混乱が起きてから対策をしていては
遅いわけで、混乱が起こる前に
預金は国際分散をしておくべきだと思っています。
特に、今の日本のような
おかしな金融政策になっている時は
『混乱と言うその日』は、突然来ます。

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