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Vol.0492:ジョージアのラリは信用していない

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

ジョージアのラリについて

ジョージアの中央銀行が発行する通貨が
『GEL(ラリ )』です。
弊社の見解として
ジョージア政府は、頭がいい。
とても優秀なスタッフを揃えており
金融に関する知識も高いと思っています。
ジョージア政府は、一貫して
外貨準備高を増やす政策を続けてきました。
外貨準備高とは、政府が持つ外貨資産のことを指していますが
なぜ外貨準備高が重要なのか?と言えば
いざと言う時のために為替介入に入るためです。
例えば、中央銀行がある国で自国通貨を刷れるような国では
自国通貨が高くなりすぎており、それを通貨安に誘導したい
場合は、とても簡単です。
自国通貨を印刷しまくって、それを市場で売却し
外貨を買えばいいからです。
つまり、中央銀行がある国で自国通貨を刷れるような国は
通貨安へ誘導する為替介入は『無限にできる』と言うわけです。
お金を印刷したらいいだけですので。
しかし、その逆は違います。
自国通貨が暴落しており、通貨安から通貨高へ誘導したい時は
『外貨を売却して自国通貨を買う』と言うことを
しなければなりません。
しかし、外貨(他国の通貨)を
勝手に印刷できるわけもなく、この手の為替介入には
介入に入れるだけの、量が決まっていると言うことです。
それが『外貨準備高』です。
そして、この外貨準備高が低いと
『悪意を持った投機集団』にも狙われやすくなります。
例えば
外貨準備高が100万ドルしかない国があったとします。
この国をターゲットに、この国の通貨を売却し
通貨戦争をしかけます。
当然、防衛するために
為替介入に入るわけすが、入れるMAX金額は100万ドルです。
100万ドルはの資金が底をつけば
さらなる、通貨暴落が起こり(防衛手段がなくなるので)
『悪意を持った投機集団』は大儲けができると言うわけです。
なので『外貨準備高を増やす政策』
小国であればあるほど重要なのです。

それでもラリは信用していない

ジョージア政府が自国通貨の安定のために
外貨準備高を増やし、それが年々増えている状況は
ジョージアの通貨ラリの基盤を固めてきている
証拠でもあります。
ジョージアの外貨準備高の推移は下記です。

今後、ジョージア政府の外貨準備高はさらに拡大し
通貨はより一層、安定へと向かうでしょう。
しかし、それでも弊社はラリを信用していないです。
それはなぜか?
流通量の問題です。
ジョージアの人口は約400万人。
たった400万人です。
400万人しか利用していない通貨と言うことを
考えれば、いかに流通量が少ないか?が想像できるかと思います。
つまり、流通量が少ないために
大きなお金が動けば、変動がどうしても大きくなりやすいです。
しかし、その一方で
ラリの高い金利は魅力であり、それは利用したいと
考えています。

ラリとドルを組み合わせる

これは過去にもご紹介させて頂いていますが
ラリの高い金利の恩恵を受けるために
ジョージアの銀行口座を使った
おすすめの定期預金の組み方は下記です。


まとめ

上記の参考資料は
『為替レートも金利も変動していない』
と言うことを前提にしています。
しかし、現実世界では
為替レートも金利も変動します。
なので、この運用方法には
細かい『微調整』が必要だと言うことです。
また、USDも完全無欠と言うわけではありません。
USDが大暴落すると言うシナリオもあります。
それを考え、ポイントは以下です。
・ラリの量は必要以上に増やさない
・受け取ったラリは即時、他のメジャー外貨に両替する
・他の外貨でも定期預金を組む
・USDは完全無欠ではない
・USD以外のメジャー外貨も全体の量を考えて保有しておく
と言うことになります。
ジョージアの銀行口座を使った運用は
お気軽に下記よりご相談頂ければと思います。
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