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Vol.0605:中国「輸出管理法」から見る中国の考え方と香港の未来

category : 香港

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

中国「輸出管理法」とは?

2020年12月1日、中国で
『輸出管理法』が施行されました。
中国で施行された『輸出管理法』とは?
中国で輸出管理法が成立したのは2020年10月17日です。
法案の成立から施行までのスピードが
とんでもなく早いのが、中国の特徴ですが
2020年12月1日、法案は施行となりました。
これにより、中国政府は
管理品目と輸入業者・エンドユーザーについての規制リストを作成し
管理品目やリストに掲載された輸入業者・エンドユーザーに対して
輸出を禁止・制限することが可能になります。
具体的に言えば、中国政府に対して
『国家安全』『利益』に危害を及ぼす可能性がある
業者に対して、中国からの輸出を禁止、制限することが
可能になります。
中国の法律は
『国家安全と利益に危害を及ぼす可能性』
と言うような表現をよく使います。
そして、このことについてあまり具体的な内容を
明記しません。
明らかなテロ行為とかは別次元の話ですが
中国の利益に危害を加えるとは?
具体的にどのようなケースを想定しているのか?
この辺りをすごく曖昧な表現をするのが中国政府の
特徴で、それはつまり
『中国政府のさじ加減で、どうにもなる』と言うことです。
そして、それは外国人、外国法人にとって
大きなリスクになってきます。

中国政府は利益のためなら強引な手法を取る覚悟はある

今年、逮捕者がたくさん出ている
香港の『国家安全維持法』も、本質的な部分は同じです。
結局の所
ポイントは『国家安全と利益に危害を及ぼす可能性』
と言う部分がポイントで、この部分が曖昧なので
中国政府のさじ加減でいくらでも逮捕できてしまうわけです。
ゆえに、中国政府が強引に動く時は
中国政府:『お前は中国の利益に損害をあたえた。だから逮捕する』
逮捕される人:『え?何が?私がいったいいつ?中国政府に損害をあたえたと言うの?』
中国政府:『うるさい!とにかくお前は逮捕なんだ!』
みたいな理不尽な押し問答がされるわけです。

まとめ

何度もブログで書かさせて頂いている所ですが
中国、香港で
・銀行口座
・投資商品
・保険商品
・香港法人
などの契約をする場合
私達は『外国人だ!』と言うことを強く認識して
おかないといけません。
中国政府も香港行政(香港の行政は中国政府の犬ですが)も
外国人など、一切守るつもりなどないですし
そもそも、自国の国民すら理不尽に逮捕をするような国です。
中国政府にとって、この言葉は
『国家安全と利益に危害を及ぼす可能性』
まさに『伝家の宝刀』なのです。
この言葉を出されると
『誰も逆らうことなどできない』
魔法の言葉です。
『契約で約束されている』と言うような言葉は
まともな国であれば、通る言葉ですが
中国、香港にとって、そんなのは関係ありません。
彼らが『不利になる』と思えば
いくらでも『伝家の宝刀』をチラつかせ
契約など、簡単に反故にする。
それを理解した上で、その覚悟の元
香港系の金融商品に投資をするのはありですが
そうでないのであれば、投資をすべきではないです。

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