Vol.1558:かつてのタイバーツ暴落から見るエジプトの為替市場
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固定相場→暴落→タイバーツ高へ
1990年代
タイの為替市場は、ドルにペックがされていました。
しかし、その後
タイの通貨タイバーツは暴落をし
変動相場へと移行をし
2000年代に入ってからは
一貫してタイバーツ高となっています。
引用:Investing.comより
この動き、何かに似ていると思いませんか?
そう、まさにエジプトの為替市場と
瓜二つなのです。
アジアの工場となったことがタイバーツ高へ押し上げた
通貨が暴落をした時
多くのタイ人は
『タイバーツはダメだ!ドルをくれ、ドルをくれ!』
と言っていたわけですが
(この辺りもエジプト人と同じです)
2000年代に入り
タイには、日本を中心とした多くのアジア企業が
『工場を進出』させるようになります。
安いタイの人件費、安いタイの為替を利用をして
タイで生産をし、タイ国外へと輸出を拡大させるのです。
結果、タイの貿易収支は
1990年代はずっと赤字でしたが
2000年代に入り黒字化し
タイバーツはタイバーツ高へと向かっていきます。
タイと同じ道を歩むエジプト
そしてまさに今
1990年代のタイと同じ状況なのが
エジプト市場です。
エジプトも固定相場から変動相場へ
移行をしようとしている中で
通貨の暴落があったわけです。
そして今
・安い人件費
・安い通貨
を目当てに、世界中から工場が
エジプトに集結をしてきています。
日本のシャープさんは
かつては、アフリカ向け、欧州向けの製品は
タイで生産をしていましたが
今では、タイから生産拠点をエジプトへ移しています。
しかし、その動きはシャープさんだけではありません。
タイが経済成長をしたことで
人件費が上がってしまい
今、企業はタイにあった生産拠点を
どんどんエジプトへ移し出してきています。
あと、2,3年もすればエジプトでは
多くの工場が稼働を始めてくるので
エジプトはとんでもない貿易収支の黒字を
叩き出す可能性があるわけです。
そうなれば、エジプトの為替市場が
タイと同じような結果になることは
当たり前の話ですし
今、為替が安いこのタイミングは
最高の投資環境と言えるわけです。
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