加速する!!ドル依存からの脱却!
世界中を旅するバックパッカーの
経験がある方であれば、よくご存知かと思いますが
世界中をあっち行ったり、こっち行ったりする時
『USD』と言う通貨は、とにかく便利です。
それはなぜか?
ここ最近、私は1ヶ月の間で
ドバイ→チェコ→エジプト→日本
→フィリピン→シンガポール
と、様々な国へ出張へ行かさせて頂きました。
ほとんどの国で、メインで利用するのは
クレジットカードなので、あまり現金は
必要とはしてないのですが
とは言っても、現金がゼロと言うわけには
いかないので、最低限の現金(現地通貨)は
準備をするわけです。
しかし、メインはクレジットカードを
利用しているので、どうしても現金が余って
しまうわけです。
なので、ドバイの通貨ディラハムを
次の渡航先であるチェコの通貨
チェココルナに両替をしようとするのですが
これが、めちゃくちゃレートが悪いわけです。
そしてこれは
ディラハム→チェココルナだけではなく
チェココルナ→エジプトポンド
エジプトポンド→日本円
でも、同じように
めちゃくちゃレートが悪いのです。
しかし、ここにUSDを入れると
めちゃくちゃレートが良いのです。
下記のような流れです。
ディラハム→USD→チェココルナ
チェココルナ→USD→エジプトポンド
エジプトポンド→USD→日本円
現地通貨から現地通貨へ両替をするよりも
とにかくUSDを間に挟んだ方が
レートも手数料も良いのが
USDが基軸通貨ゆえに起こる問題ですが
これは個人だけの問題ではなく
国対国の貿易でも同じ問題が起こります。
なので、世界の貿易通貨は『USD』が
使われるのです。
とにかくUSDが便利だからです。
しかし、ここに今
亀裂が生じようとしています。
先日(3月29日)、中国政府とブラジル政府は
『共通通貨としての米ドルを廃止し、自国通貨で取引することで
合意に達したと発表しました。』
参照:mercopressより
また、中国政府は近年、外交政策の1つとして
ドルへの依存を減らし人民元の流通を
増やすこと指示しており、習近平国家主席は
サウジアラビアとロシアとの協定にも調印し
貿易における人民元の使用を許可しています。
つまり、ドルから脱却しよう!と
言う動きを加速させているわけです。
ドルを持っていれば安心と言う概念は危険ではないのか?
今、世界で何が起きているのか?
ここ数日、G77の話を中心に
いくつか記事を書かせて頂きました。
参照:Vol.1204:リープフロッグ型発展とは?
参照:Vol.1205:G77とは?
参照:Vol.1206:日本では全く報道されてない事実!ロシアを制裁している国は少ない!
明らかに、今、世界は
・西側諸国
・中国+ロシア
・アフリカ+中東を中心としたG77
この3つの勢力に分かれてきており
さらに、以下の国々は
・中国+ロシア
・アフリカ+中東を中心としたG77
脱ドルを加速させています。
脱ドルを中心に見た時、下記のような構図になるのですが
【西側諸国】VS【中国+ロシア+G77】
この戦いになった場合
経済、人口、資金、資源、ありとあるゆる面で
【中国+ロシア+G77】のが有利と言う構造ができます。
これを考えると
『ドル絶対!』と言う考えは、かなり危険ではないか?
と思っています。
また、このような混沌した時代に
なりそうな時は、不動産のような現物資産にして
おくべです。なぜなら、通貨の上下に本質的な
資産価値が左右されないからです。
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