Vol.0126:不動産市場の下落へ追い打ちか?
〇この記事を読むのに必要な時間は約3分です。 過去にも書かせて頂いたことがあったと思いますが
『不動産価格が上昇する理由の裏側には必ず融資が通りやすい』と
言う状況が存在します。
不動産を現金一括で購入する人もいますが
大多数の人はローンを組んで購入します。
ローンが通りやすいと言うことは
不動産が売れやすい環境を作り
不動産が売れるから不動産価格が上がるわけです。
スルガ銀行の問題が起こる前
スルガ銀行に限らず、日本全国の銀行が
『いけいけドンドン』で融資を実行していたわけです。
だからこそ、普通のサラリーマンが2億、3億のお金を借りられ
それが不動産市場へ流れていたわけです。
しかし、スルガ銀行の問題で
スルガ銀行のみならず、全国の銀行に金融庁が監査に入ることになりました。
これにより、銀行は『いけいけドンドン』とは
いかなくなったわけです。
(銀行は金融庁に逆らえないので)
そして、ここにきて『レオパレス問題』です。
※Yahooニュースより
もともと、レオパレスの融資は融資が通りやすかったです。
※AERAdotより
『 ある地方銀行の融資担当者はこう打ち明ける。
「銀行が不動産管理業者にアパート建設の顧客を紹介した場合、業者から紹介手数料を受け取る契約を結んでいる」 』
と記事にあるように
これが理由で銀行の審査も緩くなるわけです。
投資家にとって審査が緩いことは良いことですが
『全国で審査が緩い=不動産価格が上昇してくる』
『全国で審査が厳しい=不動産価格が下落してくる』
と言う認識はしっかりと持っておくべきです。
つまり、今後
スルガ、レオパレスの問題などで
銀行は融資を実行しにくい環境になり、不動産価格が大きく下落転じる可能性は
かなり高いです。
不動産の場合は、株式のように急激に下落することがないため
じわりじわりと下落をしていきます。
そのため『マイホームを検討』の方は
狙ったエリアの不動産情報を毎月チェックしていくのが良いかと思います。
おそらく東京五輪以降は、さらなる下落があると思います。