Vol.0289:ロシアとサウジがエネルギー分野で合意
〇この記事を読むのに必要な時間は約2分です。 アジアではあまり大きく報道されていないような気がしますが
『ロシアとサウジがエネルギー分野で合意』と言うニュースは
欧州ではビックニュースとして取り上げらています。
参照:AFPより
なぜ大きなニュースになるのか?
と言うことなのですが
『原油取引はドル建て』と言うのが
10年までまでは当たり前だったのですが
(なので日本のガソリン価格もドルの為替で変動するわけです)
ここ10年、その動きが変わりつつあります。
つまり、ドル建て以外の取引が増えているのです。
サウジ、ロシアを中心にです。
なぜドルが強いのか?
それは金融、貿易などの決済手段としてドルが使われることが
当たり前になっており『ドルがないと困る人達がたくさんいる』からです。
しかし、逆に考えれば
決済手段でドルを使わないのであれば『ドルがなくても困らない』と言うことが
成立してしまい、ドルが弱まってしまうわけです。
少し前にも書かせて頂きましたが
ロシアは今、急速にドル建ての取引を減らしています。
そんな中でロシアとサウジのエネルギー分野で合意は
『世界のドル離れを加速させるのではないか?』と警戒されており
結界、大きなニュースとなっているわけです。
以前から、ブログで何度か記事にはさせて頂いたのですが
『10年前まではドルが中心なのが当たり前の世界』でした。
その当たり前が、当たり前ではなくなったら?
おそらくそれは世界に混乱が起こります。
このエネルギー分野の合意も同じですが
今、世界でドル離れの動きが加速していっています。
多くの人は『ドルが中心の世界を疑わない』ですが
もしかしたら?と言う可能性があるのではないかと考えています。