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Vol.0481:ジョージア中央銀行は為替介入へ

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

為替介入とは?

為替介入とは、中央銀行が為替市場で
為替相場に影響を与えることを目的に為替の売買を
行うと言うことです。
外国為替平衡操作とも呼ばれることもありますが
1国が単独で行う場合は『単独介入』
各国と合意のうえ、一緒に行う場合を『協調介入』
と、呼びます。

ジョージア中央銀行による為替介入

新興国通貨はどこも似たような状況にありますが
コロナウイルスの影響で、軒並み
新興国通貨は通貨安へと向かいました。
それはジョージアも例外ではありません。
その結果、ジョージアの通貨ラリは
今年の3月に1ドル2.79ラリ から 1ドル3.49ラリ
へと、史上最安値を付けました。

しかし、今日現在で為替は
1ドル3.03ラリまで戻っています。
これはジョージアの中央銀行が市場で
ドルを売却し、ラリの購入をしているからです。
今年に入り、累計で7回。
総額で4000万ドルの為替介入に入っている
ジョージアの中央銀行。
さらなる為替介入を示唆していますが
来週から観光業が再開することや
欧州がサマーホリデーに入ることも考えれば
おそらく、ラリは元の水準にまで
戻るのではないか?思っています。

新興国通貨の難しさ

弊社でジョージアの銀行口座を開設された
クライアント様には、日々のメッセージとして
『ラリをそんなに信用しない方がいい』と言うのは
伝えさせて頂いています。
ラリの金利が10%/年間を超えるのは魅力ですが
それでも、ジョージアの通貨は400万人(ジョージアの人口)
しか利用していない通貨です。
つまり『流通量が少ない通貨』なので
今回のようなことが起こると、大きく動きやすいのです。
それは良い方向へも、悪い方向へもです。
なので、基本スタンスとしては
①ラリの定期預金を組む
②金利の受け取りは毎月にする
③受け取った金利は即時、ドルに両替する
④受け取った金利はドルの定期預金に回す
です。
ラリを持つことが悪いとは思っていません。
ただ『過度に信用はしてはいけない』と言うことです。
なので、定期預金で組んでいる以上の
ラリは持つべきではないと考えていますし
受け取った金利(ラリ)を、ラリのまま
持ち続けるのは、かえってリスクを高める
結果になるで、他の通貨に両替して頂くことを推奨しています。

まとめ

弊社でご紹介中の
ジョージアの銀行は、ラリ以外にも
ドル、ユーロ、ポンド、日本円
他に、約20種類以上の外貨アカウントがあり
全てで定期預金を組むことが可能です。
低金利だと言われる日本円ですら
年間で1%の金利がつく銀行です。
必ずしもラリで預金をする理由もなく
『通貨分散』が基本です。

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