Vol.0608:日本の教育システムは新卒一括採用を廃止しなければ変わらない!?
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教育とは?
私は日本の教育システムは
『新卒一括採用』と言う
就活のシステムを廃止しなければ
変わることはないと思っています。
そもそも、学校教育とは?
どの国も同じですが
『社会が必要とする人材を育てること』です。
結局は、学校を卒業した先には『社会』があり
多くの人は、就職をするわけです。
そして、就活を円滑に行うために
『社会が必要とする人材を育てる』と言うことが
ベースなのです。
『子供がのびのびと成長できる環境づくり』と
言った所で
最後は、親も子も強烈に意識するのは
『就職』になってくるわけです。
ゆえに、学校もそれを意識しますし
教育内容も必然的に『就活』を意識した物となってきます。
では、日本の社会はどのような人材を求めているのか?
新卒一括採用の弊害
日本の社会は長く
『新卒一括採用』と言う就活方法を行ってきました。
ここで社会が要求するのは2つです。
1つ目は『必ず3月までには卒業している』と言うこと。
卒業時期がバラバラでは
新卒一括採用はできません。
3月までに全員卒業させ、4月までに
『新社会人』として送り出すのは
学校の『絶対使命』なのです。
2つ目は『同一スペックの人材を準備する』と言うこと。
『新卒一括採用』で大量に人を採用し
その後は『新卒採用で入社した全員、同一の研修システム』
が待っています。
そこに、能力に大きな差があると
研修もバラバラになってしまいます。
そこで社会は分かりやすい1つの目安が欲しいわけです。
それが『学力テスト』による
『数値化された学力』です。
この2つにより
『新卒一括採用』は支えられており
そのニーズに応えるために、日本の教育システムは
構築されています。
日本の教育システム
同じ時期に、同じような学力を持った人を
『大量に出荷(卒業)』させるためには
大学の入学試験で篩に掛ける必要があるわけです。
なので、日本の大学では『学力試験』が最重要とされ
そこに対応すべく『受験対策』に特化した
高校や中学校ができ、有名大学への進学率が高い
学校が『良し』と評価されるわけです。
日本の教育はまさに『ベルトコンベアー』なのです。
全員、同じベルトコンベアーに乗り
途中『学力試験』により
『良質(学力が高い)な者』と
『悪質(学力が低い)な者』に分かれ
そして、3月に全員
社会へ出荷(卒業)されるわけです。
これが日本の教育であり
社会がそれを要求する限り、変わることのない物です。
なぜ日本企業は新卒一括採用をやめないのか?
そもそもとして
なぜ日本企業は新卒一括採用をやめないのか?
と言うことですが
『そっちのが楽だから』です。
戦後、日本企業は長く
『新卒一括採用』を行ってきました。
これにより、大企業では毎年
数百人、数千人の『定年退職者』が出るわけです。
そして、その人数をまとめて補充しないといけない。
と考えた時、圧倒的に
『新卒一括採用』のが楽であり
だからこそ、この形をやめないのです。
まとめ
日本企業が『新卒一括採用』をやめ
就活の形を大きく変えると言うのであれば
それに合わす形で『教育の形』も大きく変化します。
しかし、今の日本企業には
この形を変えるつもりはありません。
ゆえに日本の教育も『絶対に変わらない』と言うことで
それは世界から見た時に、時代遅れの教育になってくると思っています。