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Vol.0800:ナイジェリア10月に中央銀行デジタル通貨を試験へ

この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

中央銀行がデジタル通貨を試験へ

ナイジェリアの中央銀行は2021年10月1日までにデジタル通貨の
パイロットスキームを開始すると発表しました。

中央銀行の情報技術ディレクターであるRakiya Mohammedは、2017年以来、デジタル通貨の開発と採用を研究していることを明らかにしました。
「GIANT」と呼ばれるプロジェクトは、民間企業が使用するブロックチェーンベースの製品、ソリューション、およびアプリケーションを開発するためのオープンソースプロジェクトであるハイパーレジャーファブリックブロックチェーンで実行されます。
Rakiya Mohammedは、中央銀行は今年末までに実証実験を実施する可能性があると述べた。
デジタル通貨の立ち上げは、マクロ経済とその成長の管理、および国境を越えた貿易の円滑化などを可能にするだろうと主張しました。
さらに、金融包摂、金融政策の有効性、支払い効率の改善、税収の徴収、送金の改善、など社会的介入の余地も与えられます。
Peoples Gazetteより
本題に入る前にお知らせです。
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デジタル通貨の先にあるのは汚職の撲滅とBVNとの連携

過去にナイジェリアの中央銀行は
『仮想通貨を禁止にする』と声明を出した後
撤廃をしたことがありますが
おそらく、最終的には(デジタル通貨の準備が整い次第)
中央銀行のデジタル通貨以外の、仮想通貨は禁止に
するのではないか?と思っています。
弊社のクライアント様はよくご存知だと思いますが
ナイジェリアの多くの問題の1つに『汚職』があります。
新興国あるあるでもありますが
『利権』に群がる政治家、役人、企業などで
税金の『使途不明金』が、毎年
とんでもない金額で発生しています。
ナイジェリア政府としては、それを『撲滅したい』と思っており
そこで導入されたのが『BVN』と呼ばれるシステムでした。
BVNは
Bank Verification Number』の略称で
個人番号に近い物と思ってもらえばイメージがしやすいです。
政府は、全ての金融機関の口座(銀行だけではなく、証券口座や保険なども)に
BVNを紐付けることで、お金の流れを完全に捕捉しようとしています。
(汚職の撲滅のために)
しかし、せっかく金融機関にBVNを紐付けても
現金でやり取りされては、完璧とは言えません。
だからこそ『デジタル通貨』なのです。
全てデジタル通貨でのやり取りとなれば
そのやり取りは全てBVNに紐付くことになり
理論上、汚職は不可能となります。
そして、ここまでのシステムが構築されれば
おそらく『汚職を考えている人』
『仮想通貨』に逃げるはずです。
だからこそ、ナイジェリアの中央銀行は
『汚職撲滅』と言う目的のために
最終的には『仮想通貨は禁止にする』と思っています。

まとめ

仮想通貨が将来
拡大していくのか?それとも消えてしまうのか?
弊社はその鍵を握るのは
全て『政府次第』だと考えています。
ナイジェリアの中央銀行が
将来『仮想通貨を禁止にする』と公言したわけではありません。
しかし、ナイジェリア政府が行うとすることの中で
仮想通貨と言う存在が『邪魔になる』と言うのは確かで
権力を持つ者が『邪魔な物を排除しようとする』のは
当たり前ではないのかなぁ?と思っています。
すぐにどうこうと言う話ではないですが
1つの可能性として
『政府が発行するデジタル通貨で、国民のお金の流れを管理、監視を
しようとした時、政府が管理、監視できない仮想通貨が邪魔になる。』
と言うことは、頭の片隅に入れておいていいと思います。
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