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Vol.1304:なぜナイジェリアはBRICSに入ることができなかったのか??

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

ブログの曜日毎のテーマ

現在、ブログは曜日毎のテーマで
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土曜日:自由
日曜日:自由

BRICSに入ることができなかったナイジェリア

BRICS首脳会議が終わり
新たに、BRICSに加わることとなったのは

サウジアラビア
イラン
エジプト
アラブ首長国連邦
アルゼンチン
エチオピア


の6カ国でした。

今回、BRICSに加盟申請していた国は
20カ国以上あり、その中には
ナイジェリアも入っていましたが

ナイジェリアの加盟が認められることは
ありませんでした。

アフリカの中では
エジプト、エチオピアが認められたのに
『なぜ、ナイジェリアが認められなかったのか?』
このことは、ナイジェリア国内で
大きなショックを与えました。

まさか、自分達が認められないとは
思ってもいなかったからです。

『産油国でもあり、アフリカ最大の人口と
経済規模を有する国がなぜ??』
と。

ナイジェリアが認められなかった理由

今回、BRICS首脳会議で
開催国でもある南アフリカの大統領は
ナイジェリアを痛烈に非難しました。

ナイジェリアは2015年以降
フリーフォールに陥っている。

ナイジェリアの元大統領、オルセグン・オバサンジョ首長は
ナイジェリア国民とナイジェリア政府に対し
この国が世界とアフリカで影響力を失う
危険にさらされているという事実を警告した。

興味深いが驚くべきことではないのは
ナイジェリアの指導者たちが
自国の急速な衰退を食い止めるための
合理的な措置を何ら講じていないことである。』

彼らは自国の影響力と重要性を主張しますが
ではなぜ、隣国のニジェールで起きたクーデターの首謀者は
ナイジェリアの大統領を軽視することができるのか?

真実は、ナイジェリアには外交政策がなく
2015年以来何の外交政策も行っていないということです。
この国の利益が何なのかを特定することは不可能です。
そしてこの国には国際情勢において背骨も勇気もありません。
経済は大混乱に陥っている。

と、語りました。

引用:the africa reportより


つまり、もはやナイジェリアはアフリカを
引っ張っていく巨人ではない!

今後、アフリカを引っ張って巨人は

・南アフリカ
・エジプト
・エチオピア

の3カ国であり、ナイジェリアはいらない!
と南アフリカの大統領は語っているのです。

今後、BRICSはとんでもない影響力を持ち始める

今回のBRICS加盟の6カ国を見ると
非常に政治的バランスを取った6カ国
だと言えます。

それは

サウジアラビアイラン
エジプトエチオピア


の関係です。

サウジアラビアとイランは
長年、国交が途絶えていた国ですし

エジプトとエチオピアも
長年、関係性はあまり良くない国です。

つまり
BRICS加盟にあたって

サウジアラビアを認め、イランを認めない
エジプトを認め、エチオピアを認めない

なんてことはできなかったわけです。
それを行えば、再び

関係が悪化することが予測できたからです。

ゆえに、この4カ国を加盟させたのは

サウジアラビア
イラン
エジプト
エチオピア


政治的バランスの取れた
意味があるリストだったわけです。

そして、BRICSの中には
世界最大の産油国4カ国が加わり
『ミニOPEC』と言ってもいい組織となり

レアアースでもあるリチウムの
最大シェアを持つ中国がいることで

今後、10年でBRICSはとんでもない
大きな力を持つことが予想されます。

南アフリカの大統領は、最後に
こんなことを語っています。

『ナイジェリアにとっては、戦略的な国際関係の変化を認識し
それに応じて自国の利益を定義することが最善となるだろう。

BRICSは再び門戸を開き、新会員を受け入れる可能性がある』と。

ナイジェリアは、ここから
大きく変わることができるか?期待したいものです。

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