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Vol.1526:西アフリカ諸国経済共同体の単一通貨ECOの無期限停止

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

ブログの曜日毎のテーマ

現在、ブログは曜日毎のテーマで
記事を書かせて頂いています。

月曜日:ジョージア
火曜日:ナイジェリア
水曜日:ドバイ
木曜日:エジプト
金曜日:サロンメンバー様限定記事
土曜日:自由
日曜日:自由

ECO無期限停止へ

アフリカの中には
アフリカ全体を取りまとめる組織
『アフリカ連合』の他に

地域ごとに組織があり
ナイジェリアがある西アフリカには
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)
と言う組織が存在をしています。

個人的には、中途半端なEUの真似事のような
組織だと思っていますが

ECOWASの目的は
『関税障壁の撤廃や貿易振興などを通じた経済協力
独立の保障などを通じて、加盟国の経済・生活水準向上や
政治的安定を図ることを目的とする』

となっています。

しかし、実態はかなりナイジェリアに依存をしている組織であり
あまりにもナイジェリアの経済が大きすぎるため
ナイジェリア以外の西アフリカの国々が
『いかにナイジェリアを通して自国に利益を持って来れるか?』
みたいな組織だと私は思っています。

そんな中、以前記事にもさせて頂きましたが
ECOWASは西アフリカの単一通貨を作ると発表し
『ECO』が実際には発行されました。

しかし、これには大きな問題があったわけです。

それは、ナイジェリアが『ECO』の導入を
見送ったと言うことです。

当時、ナイジェリア政府は
他の西アフリカの国々に対して
あまにもにもナイジェリアのGDPが大きすぎるため
『ECOを導入するメリットがない』としたのです。

そのため、ECO発行後
わずか数年で、なんと
『ECOは無期限の停止』と言うことになってしまいました。

引用:moderndiplomacyより

通貨の統一だけしても上手くはいかない

結局の所
西アフリカは、ナイジェリアにおんぶに抱っこ状態であり
そのナイジェリアがECOを導入しないのであれば
『何のメリットもない』と言うのが

今回の『ECO無期限停止』と言う
答えだと思います。

アフリカもBRICS同様
『脱ドル』を目指してるわけですが
(そのためのECOでもあったので)

私は個人的には
EUの真似事をしても、なかなか上手く
いかないと思っています。

各国の税制や、政治、考え方が違う中で
通貨だけ統一をすると言うやり方よりも

BRICSが目指す、共通通貨のが
より現実的ではないか?と思います。

BRICSが目指す共通通貨は
ユーロのような形ではなく

あくまで、BRICSの各国は
自国通貨は維持をしつつ

『ドルの代わりの基軸通貨として
どこの国にも属さない通貨を作る』


と言うのが、BRICSの共通通貨です。

現在、為替はドルを中心に
下記のようなトレードが繰り返されるわけですが


中国元 ↔︎ ドル ↔︎ 南アフリカランド
ブラジルレアル ↔︎ドル ↔︎ インドルピー
エジプトポンド ↔︎ ドル ↔︎ ロシアルーブル


これを下記のようにしようと!
と言うのが、BRICSの共通通貨です。

中国元 ↔︎ BRICSの共通通貨 ↔︎ 南アフリカランド
ブラジルレアル ↔︎BRICSの共通通貨 ↔︎ インドルピー
エジプトポンド ↔︎ BRICSの共通通貨 ↔︎ ロシアルーブル


BRICSの貿易はドルではなく
BRICSの共通通貨で行い

『外貨=BRICSの共通通貨』

となり、各国はドル以外の外貨として
『BRICSの共通通貨』を保有し
経済を回そうと考えているわけです。
(あくまでまだ、案の段階であり決定ではありません)

この方法であれば
BRICSの各国は
自国通貨の発行をできる状態が
維持できるので、自国の政策も行いやすい
と言うことです。

そうなると
ナイジェリアもBRICSに入りがっていることや
BRICSが共通通貨の発行を考えている点を
考えれば

ECOが復活することは、当面はないようにも
思えます。

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