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Vol.0641:富士山大爆発と言う巨大リスク

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

富士山が大爆発をしたらどうなるか?

先日、インドネシアでも大規模な噴火がありましたが
『火山の噴火』と言うのは
いくつかある自然災害の中でも
『最高レベルに高いリスク』と言ってもいいと思います。
富士山も噴火をする可能性はあるわけですが
実際、富士山が噴火するとどうなるのか?
と言うと
富士山から溢れ出たマグマが東京にまで来る
と言うことはなくても
偏西風の関係で
大量の火山灰が東京まで来ることになるでしょう。
火山灰が東京に降り注いだ場合、どうなるか?
東京の電車はストップしてしまい交通網はマヒ。
電波塔にも火山灰が積もり、携帯電話などが電波障害に。
噴火が数日で終息するものなのか?
それとも、長期間噴火活動が続くのか?
により、変わってきますが
長期間噴火活動が続くのであれば
東京の経済活動は完全にマヒすることになります。

富士山は定期的に噴火をしている

富士山は日本最大の活火山と言われており
噴火を繰り返すことで、現在の山頂の高さになっています。
富士山の断面は、下記の絵のように
過去の噴火の上に新しい噴火が起こり
山頂が盛り上がってきたのです。

記録が残っている過去の噴火は
以下の通り。
◆781年:噴火
◆800年~802年:大規模噴火
◆864年~866年:貞観大噴火
◆937年:噴火
◆999年:噴火
◆1033年:噴火
◆1083年:噴火
◆1435年:噴火
◆1511年:噴火
◆1707年:宝永大噴火
大規模で長期間噴火をしていたのが
『800年~802年』『864年~866年』
その後、850年近く
小規模な噴火はあるものの、大規模な噴火はなく
『1707年』に再び、大規模な噴火。
そして、現在まで300年以上
富士山では、大規模どころか、小規模な噴火する
起きておらず、富士山の内部は
今、どうなっているのか?
とんでもない量のマグマが貯まっているのではないか?
とも、言われているわけです。

まとめ

富士山の大噴火と言う巨大リスク
自分が生きている間に起こる可能性が
どれくらいあるのか?と言うことを考えた場合
その可能性は、0.00……1%
みたいな数字になってくると思います。
すでに300年以上、噴火をしていないから
『いつ噴火してもおかしくない』と言えば
その通りなんですが
ただ、過去の噴火は規則正しいわけでもないので
これから先、400年、600年噴火しない可能性も
明日には噴火する可能性もあるわけです。
そんなのは、予知能力者でない限り
予測などは不可能です。
なので、予測不可能と言うことと
起こる可能性を考えれば
『起こるリスクとして排除してもいい』と言う考え方も
あるとは思いますし、実際には
東京にある多くの企業は、富士山の大噴火を
リスクとして組み込んでいません。
しかし、私達は『富士山の噴火』はリスクとして
ポートフォリオ上に組み込んでおくべきだと思っています。
起こる可能性は極めて低いが
起こればとんでもないリスクになると言うことを
金融業界では『テールリスク』と表現します。
『富士山の噴火』は、まさに『テールリスク』なのです。
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