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Vol.0331: 香港の養老保険が危険な理由

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。 香港の金融商品で人気?がある『養老保険』と言う
金融商品をご存知でしょうか?
この養老保険とは
ある一定期間、例えば5年間で総額〇〇USDの保険料を払い込み
65歳から死亡するまで毎月〇〇USDを年金のようにもらえ
さらに死亡した場合は〇〇USDもらえると言うような物です。
この商品を契約するために
多くの人が香港に渡航しているのですが
弊社は『香港の養老保険は危険』だと思っています。
危険だと思う理由は1点だけで
『中国系の長期の金融商品は予測できないからやめた方がいい』
と言う理由です。
まず、香港をどう見るか?
香港は独立した香港と言う国なのか?
それとも中国の中にある香港と言う都市と見るのか?
これは、度々ブログで書かせて頂いているように
香港は独立した国ではなく、やはり中国の中にある都市が香港だと見るべきです。
香港は今、グレーターベイエリア構想で
香港と深圳とマカオなどを1つのベイエリアとして2030年までに
開発するプロジェクトが進行しています。
香港と深圳とマカオを1つにしてしまう時点で
香港を独立した国と表現するのは無理があると思うのですが
さらに、香港がイギリスから中国に返還された際の約束事は
『混乱を回避するために、向こう50年間はイギリス統治時代のルールを守る』
と言う物でした。
すでに、中国政府はこれを無視していますし
イギリスもイギリスで、もう返還してしまっているので
中国政府が約束を守っていなくても知らんぷりです。
そして、2047年以降は『返還から向こう50年』と言う約束も終わるので
国際社会的にも『香港を中国ルールで縛る』ことに誰も文句を言えなくなります。
そのため、香港を見る際には香港単独で香港を評価すべきではなく
『中国と言う国はどうなんだ?』と言うことを見ないといけません。
そして、中国が怖いのが『ある日突然』と言うことです。
日本では来年の5月に仮想通貨が金商法の対象になるのですが
この法律が決定したのは今年の5月です。
1年間の猶予期間があるわけですが、これがまともな国のやることです。
『この1年間で金商法に対応できるようにしてくださいね』と言う
国のメッセージなわけです。
しかし、中国は違います。
本当にある日突然です。
『午前中までは合法だったのが、午後に突然法律が変わり合法から違法になり
すぐ逮捕。そしてお金も全て政府が巻き上げていく』
これが中国と言う国です。
実際に中国の仮想通貨の取引所はこれでやられました。
猶予期間なんて生温い物は中国にも香港にも存在しないのです。
これがいかに恐怖か?分かるでしょうか?
だから、中国人はお金を外に逃したいと思うわけですが
おかしなことに、中国人は外にお金を逃したがるのに
日本人は香港にお金を持って行こうとするわけです。
養老保険の商品そのものや、その会社は一切関係ないです。
中国で仮想通貨がある日突然
合法から違法になり、すぐ逮捕されたように
養老保険も中国政府が一言『違法』と言えば
それで詰んでしまうのが中国系の金融商品です。
そして、香港がこれから向かう未来は
2030年のベイエリア計画。2047年の完全返還。
まさに完全なる中国化への道です。
養老保険の年金受け取りはいつから開始するのでしょうか?
2030年?2050年?
そんな先の未来、中国政府がどう動くかなど予測ができるのでしょうか?
ある日突然『違法だ!と言わない根拠』はどこにあるのでしょうか?
と言うことを見ていくと
私達は香港の養老保険はとても危険だと思っています。
この問題の本質はどこにあるのか?
それは香港にも、養老保険にも、保険会社にもありませんし
それらは一切関係ありません。
全ては『中国政府』です。
生きるも死ぬも全て中国政府のさじ加減次第。
この1点のみを弊社はリスクだと感じ、恐怖しています。
 
 
 

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