Vol.0490:HSBCの閉鎖と移転先
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香港のGDPは中国の何%??
これは過去にも記事に書かせて頂いていますが
参照:Vol.0456:香港の過去から未来
イギリスから中国に香港が返還された当時は
明らかに香港のが栄えていました。
それは数字の面でも表れており
1997年は香港のGDPは中国のGDPの約18%でした。
しかし現在、香港は中国のGDPのわずか2〜3%ほどです。
『中国が香港の今の地位を維持するのは重要』
と言うことではありません。
香港から得られる恩恵は、もはやそれほど大きくなく
今の香港の形ではなく
グレーターベイエリア(粤港澳大湾区)構想で
マカオを含めた湾岸エリアを『1つの中国』とした方が
恩恵は大きいのです。
香港の銀行の変化
香港を代表する銀行と言えば
HSBCとスタンダードチャータード銀行ですが
この2銀行を見てみると
1997年から中国の成長と共に、経営状況が大きく変わってきています。
1997年当時は、この2銀行は
海外に占める売り上げの割合が大きく
まさに香港を代表する『オフショアの銀行』と言う感じでした。
しかし、この20年以上で
中国経済が凄まじい勢いで大きくなり
『香港の銀行のあり方』と言うのも大きく変わっていきます。
現在、この2銀行が占める売り上げの大半がアジアであり
さらにアジアの割合を見てみると90%以上が中国本土からなのです。
この20年で香港を代表する銀行
HSBCとスタンダードチャータード銀行は
『中国なしでは生きていけない』
非常に脆弱な売り上げ構造となってしまったのです。
変わりゆく香港で、昨年から続く大規模デモ。
その中でも、香港の銀行は静観してきました。
その理由がこれです。
中国なしでは銀行が破綻をしてしまうからです。
香港の銀行がオフショア銀行??
いったいいつの話をしているのか?と言うことです。
香港の銀行は『中国の財布』です。
HSBCの口座閉鎖は簡単
弊社はもう何年も前から
香港のHSBCは閉じた方がいいと言うことを言い続けてきました。
『やっぱりあの時、閉鎖をしといて良かった』と言われると
少し嬉しくなりますが
HSBCの口座を閉鎖をするのはとても簡単です。
ステップ①:口座のお金を他の銀行へ移動
ステップ②:HSBCの口座閉鎖を希望する書類を郵送
この2ステップで完了します。
ちなみに、HSBCからお金を移動する際に
端数が少し残る場合があります。口座に少しでもお金が
残っていると口座の閉鎖はできません。
そのため、もし端数が残ってしまったら
HSBCに送る書類に
『残っているお金は全て寄付して下さい』と明記しておけばOKです。
書類は弊社で準備可能です。
まとめ
弊社のクライアント様は
香港の銀行の閉鎖は無料でサポートさせて頂いておりますし
もしクライアント様ではないと言う方がいましたら
この機会にジョージアで新たに銀行口座を開設し
香港からお金を移動してみるのも『あり』ではないでしょうか?
下記より、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
※※※お問い合わせ※※※