Vol.0493:中国の国家情報法
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国家情報法とは?
中国にはこんな法律があるのをご存知でしょうか?
『国家情報法』
国の情報活動を強化、保障し、国の安全と利益を守ることを
目的とする法律です。
そして、この法律の第七条には
以下のような内容があります。
『第七条 任何组织和公民都应当依法支持、协助和配合国家情报工作,保守所知悉的国家情报工作秘密。
国家对支持、协助和配合国家情报工作的个人和组织给予保护。
いかなる組織及び個人も、法律に従って国家の情報活動に協力し
国の情報活動の秘密を守らなければならない。国は、そのような国民、組織を保護する。』
つまり『全ての中国人と中国のいかなる組織も
中国の情報活動に協力すべき』と義務付けているのです。
『国家のスパイ活動に、企業も個人も協力しろよ!!』
と言うわけです。
そして、この法律に関係しているのが
若者に人気の『TikTok』です。
TikTokを各国が規制
TikTok、インドではすでに禁止に。
そして、アメリカでも禁止にすべきと議論がされています。
参照:Bloomberg
中国政府は、諜報活動を否定しているものの
法律でスパイ活動を命じているような国です。
対立するインドやアメリカが
中国製品やアプリを規制するのは
当然と言えば当然の流れなのでしょう。
香港の保険は本当に大丈夫ですか?
少し前に記事を書かせて頂きましたが
参照:Vol.0475:香港の年金保険の危険性
中国と言う国が、まともなのか?
冷静に考えて頂きたいです。
全国民と企業にスパイ活動を要求するような国ですよ?
そんな国がまともなわけがないです。
保険ではないですが
中国で、仮想通貨がどうなったか?
2017年までは、仮想通貨を認めていたのに
ある日突然、仮想通貨を禁止にし
強制的に閉鎖へと追い込みました。
これは、中国、香港の中で展開される
全ての商品に、同じようなリスクを抱えています。
中国政府の『鶴の一声』で
白はすぐにも黒になってしまうと言う良い事例です。
そして、香港はそんな中国に
完全に飲まれようとしています。
今の中国にとって香港は
GDPのわずか2,3%程度です。
参照:Vol.0490:HSBCの閉鎖と移転先
そして、中国が巨大化していく中で
さらに、香港が占めるGDPは
減っていくでしょう。
もはや、香港は中国にとって重要な都市ではなく
『中国に飲み込まれることで香港は生き残る』くらい
にしか思ってはいないでしょう。
そして、そんな国の金融商品を
長期で契約することがいかにリスクなのか?
香港の金融商品を契約する投資家は
今一度、考え直す時期に来ていると思っています。
まとめ
中国は何かあるとすぐに『報復』です。
メンツを重んじる国ゆえなのか?
自分達の思い通りにいかなければ『報復』。
それが中国と言う国です。
それゆえに、色んな国との衝突が絶えません。
今、香港で起きていることに
静観をしていた日本も、中国政府に我慢の限界と思ったのか
少し声明を出していましたが
これに中国政府が報復に出れば
『香港にある全ての日本人の口座、金融商品をロックする』
みたいなことも、将来的には簡単にできるようになってくるわけです。
なぜなら、香港は中国化へと向かっていますし
企業にはスパイ活動を要求しているので
当然、日本人の情報も中国政府にあがります。
日本人の口座や金融商品をロックするなど簡単な話です。
香港の保険が良いか?悪いか?の話ではないのです。
この話の本質は『中国がまともな国ではない』と
言うことが、この話の本質です。
香港の保険を契約する人達には
そのことを真剣に考えて欲しいと思っています。