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Vol.0749:通貨が暴落した時、何が起きるのか?

この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

国家が破綻をしなくても通貨の暴落は起きる

ドルやユーロなど、一切の例外はなく
全ての通貨は『暴落』をする可能性はあります。
あくまで可能性の話なので
暴落する可能性が、限りなく0%に近い物もあれば
20%を超える物など、様々ですが
『暴落の可能性0%』と言う通貨は存在しません。
そして、通貨の暴落は
必ずしも『国家破綻=通貨暴落』ではありません。
国債がデフォルトしていなくても
通貨と言うのは、様々な理由で暴落をする可能性があります。
実際に『ロシアで起きた出来事』をお話させて頂きます。
本題に入る前にお知らせです。
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ロシアで通貨暴落

下記は『ドル/ロシアルーブル』のチャートになります。
参照:Investing.comより

ロシアルーブルは対ドルで
2000年から2014年まで
だいたい、1ドル20ロシアルーブルから30ロシアルーブル
の間で、安定をしていましたが
2014年の年末には
1ドル79ロシアルーブルまで暴落をすることになります。
この時に、ロシアの国債がデフォルトし
国家破綻をしたのか?と言えば『No』です。
この時、何が理由でロシアルーブルが暴落したのか?
と言えば『ウクライナ問題による経済制裁』です。
EUやアメリカから経済制裁をされたことで
ロシアルーブルは一気に市場で売り込まれ
『大暴落』をすることになったのです。
そして、この時
・ロシア国民がどんな行動を取ったのか?
・ロシア政府がどんな行動を取ったのか?
は、投資家として必ず知っておく必要があります。
なぜなら、全ての通貨は暴落する可能性があり
もし、投資家が住んでいる場所でも通貨暴落が起きた場合
ロシアと同じような出来事が起こる可能性があり
それを事前に知っておくことで
『対策ができる』からです。

ロシア国民とロシア政府の行動

ロシアルーブルが大暴落したことで
ロシア国民とロシア政府は下記のような
行動を取りました。
【ロシア国民】
①ロシアルーブルを持っていると資産が減ると思い
USDに両替をし、国外へ持ち出そうとした。
【ロシア政府】
②多くの国民が預金を引き出そうとしたので
預金の引き出しに制限をかけた。
【ロシア国民】
③預金の引き出しに制限がかけられたことで
国民はさらに危機感を募らせ、銀行のATMには
長蛇の列が。
【ロシア政府】
④国民の預金の引き出しが止まらないことで
破綻をする銀行が出てきた。それにより
海外送金も制限をかけた。
【ロシア国民】
⑤銀行の破綻が相次ぎ、海外へ送金をするにのも
制限があるため、国民は銀行口座を複数開設し
預金を分散することに。

まとめ

ここでお伝えしたいのは
通貨とは、例外なく
全ての通貨が暴落をする可能性があり
国家破綻以外の理由でも
暴落する理由は、たくさんあると言うこと。
そして、通貨が暴落すれば
多くの人は、自身の資産を守るために
外貨に交換をしようとすると言うこと。
さらに、多くの人が同じような行動を取れば
政府は混乱を収束させるために
何かしらの制限をかけると言うこと。
しかし、それが国民の危機を煽ることになり
多くの人が、預金の引き出しに殺到してしまうと言うこと。
そして、多くの預金が引き出されれば
『銀行は破綻する』と言うことです。
このような事態に対応するためには
『預金は各国で分散して持っておく』と言うことが大切になります。
 
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