Vol.1569:エ○メスやス○ーバックスが使う節税方法

〇この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

実態がないお粗末な節税方法

ドバイでビジネスをしていると
『えっ?大丈夫?捕まるよ?』
言うような、かなりお粗末な脱税をしている
人達を見かけます。

具体的にはどのようなことか?
と言うと

①ドバイに会社を作ります
②日本法人からドバイの会社へ
コンサルティング料金で1000万円を送ります。


『これで、日本ではコンサルティング料金を経費計上できるので
利益を圧縮でき、ドバイは税金が低いので利益を残せますよね?』


と、言ったスキームです。

これは、節税にもなっておらず
完全な脱税スキームであり、しかも
すぐに発覚してしまう、かなり『マヌケ』と言っても
いいような脱税方法なのですが

意外にも、ドバイにいると
この上記のスキームをしている人達が山ほどいますし
また『本気でこのスキームが成立をする』
考えている経営者も多いです。

ツッコミ所が多すぎる内容ですが

送金において
『コンサルティング料金』が使いやすい名目なので
多くの方が、使いがちですが

税務署の視点で見れば

まず
『何のコンサルティングですか?』
と言うツッコミが入るわけです。

そこに対して、明確に回答をしないといけないわけです。

例えば
『社内の人事評価システムを構築するためにコンサルに入ってもらいました』
とか。

また、それに対して
税務署は『どのシステムですか?』
と、さらにツッコミを入れてくるので

『このシステムです!』

と、しっかりと回答をしないといけないわけです。

しかし、上記のドバイへのコンサルティング料金名目の送金は
『実際には、コンサルがされていない架空の請求』なので
コンサル実績はないわけです。

だから税務署から『架空請求ですよね??』
ツッコミが入るわけです。

この脱税は、ドバイへコンサルティング料金を
送金することがダメなわけではなく

そもそもドバイ法人から日本法人への
コンサルが『実態のない架空!』と言うことが
大きな問題なのです。

しかし、タックスヘイブンを
うまく活用する大企業は
『架空ではなく実態がある』のです。

大企業の節税スキーム

例えば

ハイブランドで有名な『エ○メス』
税金が0%のタックスヘイブンの島で
『ワニの養殖』を行っています。

そのワニの皮をクロコダイルのバックや財布として
加工していくわけですが

ワニの皮の原価は、それほど高くないわけです。
仮に原価が10だとして

それをエ○メス本店は、400くらいで購入をし
加工をして、バックや財布を420くらいで売るわけです。

そうすると、エ○メスの本店には利益が少ししか残らず
タックスヘイブンには莫大な利益が残るわけです。

コーヒーチェーンで有名な
『ス○ーバックス』も同じ手法です。

タックスヘイブンにコーヒ豆を仕入れる法人を作り
そこで仕入れと焙煎までを行っています。

その豆の原価が仮に10だとして
その豆を世界中の店舗に100で売るわけです。
そして、店舗ではその豆を使いコーヒードリンクを作り
120で販売をする。

店舗には、ほとんど利益が残らず
コーヒー豆を焙煎しているタックスヘイブンには
莫大な利益が残ると言う構図です。

冒頭で書かせて頂いた
ドバイのお粗末な脱税スキームと

大企業のスキームの違いは

『嘘がなく、本当に実態がある!』

と言うことです。

ワニの養殖も、コーヒー豆の焙煎も
本当にタックスヘイブンで行っているため

それを税務署が『嘘ですよね?架空ですよね?』
とは言えないわけです。

しかし、ドバイの脱税スキームは
『架空』なので、税務署から
『嘘ですよね?架空ですよね?』
と、ツッコミが入ってしまうわけです。

つまり、大企業から学ぶのであれば
『嘘がなく、実態がある物』を作れば
大企業同様、タックスヘイブンを作った
合法的な節税スキームは作れると言うことです。

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