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Vol.0238:暗号通貨取引所のトークン詐欺

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。 ここ最近のトレンドなのかもしれませんが
暗号通貨の取引所が独自のトークンを発行し投資家に何かしらのメリットを
提供するケースが増えてきているような気がします。
有名な取引所のトークンと言えば
世界最大の取引所であるバイナンスのバイナンスコインかと思います。
バイナスコインを保有しているメリットは2つあります。
1つ目は、バイナンスよる買い戻しです。
買い戻しは四半期に一度行われ、買い戻されるバイナンスコイン量は
バイナンスが得た利益の20%です。
また、バイナンスが買い戻したバイナンスコインは全て使えなくなるため
流通しているコインの総量がその分減少します。これによってバイナンスコインの価値が
上がり価格の維持につながっています。
2つ目はバイナンスでの手数料の割引です。
バイナンスでバイナンスコインを保有していると取引手数料の割引があります。
バイナンス利用時に発生する取引手数料をバイナンスで支払った場合
取引手数料が最大で50%が割引されます。
こんなように、取引所が独自のメリットを打ち出し
トークンを発行するケースが今の流行りのような気がします。
ただ、それが流行りがゆえに怪しいトークンが増えているのかもしれません。
先日、弊社のクライアント様の依頼で
ある取引所が発行しているトークンの調査を行いました。
弊社も聞いたことがない取引所でしたが
調査をしてみると、その取引所の資本金はわずか1200ユーロ。
株主は2名と言うような会社でした。
これは取引所のHPには記載していない情報で
弊社が取り寄せた、会社の謄本、会社の定款、銀行口座情報
などが分かったことです。
全ての国で可能なわけではないですが
弊社には独自のネットワークがあるため
大概の国で会社の謄本、会社の定款、銀行口座情報くらいまでは
情報を集めることが可能です。
話が戻りますが
その取引所は資本金が1200ユーロと言うことだけではなく
法人の銀行口座する持ち合わせていなかったのです。
暗号通貨の取引所でこんなことはあり得るのでしょうか?
と言うことです。
暗号通貨の取引所を運営するには
大規模なサーバーの準備が必要で、その費用は最低でも100億円は
必要だと言われていています。(システムを安定して運営するには)
そんな世界で『資本金1200ユーロ』『法人の銀行口座なし』
と言う条件で、システムの維持は可能なのか?
と冷静に考えても、その答えはNOとならないでしょうか?
システムの維持が難しいとなった時
この取引所の存在が怪しくなりますし、取引所の存在が怪しいとなれば
取引所のトークンそのものも怪しいとなるわけです。
世の中の全てを知っているわけではないので、知らないことも多いですが
もしかしたら、バイナンスコインの成功を模倣した怪しい取引所のトークンが
世の中で増えているのかもしれません。
このような調査も弊社では可能なため、弊社のクライアント様は
お気軽にご相談頂ければと思います。

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