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Vol.0296:CLOの恐怖!リーマンショックの再来となるか?(その1)

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。 CLOと言う言葉をどれだけの人が知っていますでしょうか?
おそらく、それなりの金融知識を持っている弊社のクライアントでも
知っている人は、少数派ではないかと思っています。
(何人かのクライアントには話をしましたが誰も知らなかったため)
CLOとは?
Collateralized loan obligationの略で
日本語で言えば『ローン担保証券』と言う意味です。
金融機関が企業に対して貸し出している貸出債権を証券化した債権のことで
金融機関が貸出債権をSPCに譲渡し、SPCが社債を発行するスキームとなっています。
シニア債、メザニン債、劣後債等、支払優先順位の異なる数種類の債券が組成され
元利金は支払優先順位の高い順に支払われています。
専門的な言葉で説明をすれば、上記のような感じなのですが
かなりイメージがしにくいと思います。
ものすごく噛み砕いて
分かりやすく説明をさせて頂くと
銀行を含む金融機関は様々な企業にお金を貸していますよね?
その貸し付けている証明書が債権なわけです。
で、この債権を担保にしてファンドのような物にしてしまい
証券化させる。で、その証券化された物を世界中の投資家に
金融商品として販売する。
と言うような感じです。
これ、何かの時に似ていると思いませんか?
2008年、リーマンショックのきっかけともなった
『サブプライムローン』と全く同じスキームなのです。
サブプライムローンを知らない人のために
少しだけ、説明させて頂くと
サブプライムローンの他にもプライムローンと言う言葉もあります。
プライムローンの、プライムとはいわゆる優良顧客と言うことです。
公務員や上場企業の正社員と言った人達を指しています。
借金を踏み倒す可能性が低い人達のことで
金利も低くく貸し出しますよと言うのが、プライムローンなわけです。
それに対してサブプライムローンとは
プライムローンでお金を借りられない人達に貸し出されるローンのことです。
いわゆるフリーターみたいな人達のことで
借金を踏み倒す可能性が高い人達なわけなので
貸し出される金利も高いわけです。
当時、アメリカの不動産価格は右肩上がりを続けており
それが下落をするとは誰も想像していなかったわけです。
そこに目をつけた金融機関は
本来、不動産を買えないような人達に
こんな営業トークでサブプライムローンでお金を貸し出していきました。
『最初の5年間は、金利はプライムレート(低金利)で
6年目からサブプライムレート(高金利)になります。
でも、安心してください。
今、購入されようとしている不動産の価格は10万ドルですが
これが5年後には15万ドルの価値になっています。
つまり、6年目には15万ドルの不動産価値に対して
10万ドルの貸し付けしかされていないわけなので
6年目にはサブプライムローンからプライムローンに切り替えができます。』
と。
しかし、予想に反して
不動産価格は下落に転じ、お金を借りた人達は
サブプライムローンからプライムローンに切り替えることができず
そして高い金利も支払いができないため、サブプライムローンは焦げ付きだすのです。
この時、サブプライムローンは
金融機関から不動産購入者に貸し出された債権でした。
それがSPCの中に入れ、証券化され
世界中の投資家に販売されていました。
リスクが見えずらくなっていたと言うことですね。
その結果、リーマンショックが起こったわけです。
これがリーマンショックのきっかけとなった
サブプライムローンだったわけですが
CLOと全く同じスキームです。
不動産に貸し出しているのか?
企業に貸し出しているのか?
だけの違いです。
このスキームは
借金が焦げ付いていないうちは問題はないです。
しかし、借金が焦げ付きだすとそれは一気に広がっていきます。
そして今、アメリカで発行されているCLOをもっとも購入している
投資家はどこだか知っていますでしょうか?
それは日本の金融機関です。
参照:Bloombergより

そして、このCLOは
10兆円ファンドで有名なソフトバンクのファンドと
投資先であるウィーワークにも大きく関係してきます。
続きは、明日のブログ
Vol.0297:CLOの恐怖!リーマンショックの再来となるか?(その2)で。

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