Vol.0534:ロシア政府は政府に反発的なジャーナリストを毒殺
〇この記事を読むのに必要な時間は約8分です。 先週、弊社のジョージア人スタッフの
誕生日があったのですが
その彼の家は、父親がいない家庭です。
お母さんが休みなく働き続き
彼を大学まで行かせ、そして弊社に入社したと
言う経緯があります。
なので、誕生日
『ここまで育ててくれた感謝の意味を込めて
お母さんと、どこか高級のレストランで食事にでも
行ってきたら?費用は私が全部出すから、かかった費用を
私に請求してくれたらいい』
と伝え、後日
私の元に請求書がきました。
そ金額が130GEL。
USDにすると40USDほどです。
あまりの安さに、本当に高級店に行った?
と疑ってしまいました(lol)
ここからが本題です。
ロシアでジャーナリストの毒殺
ショッキングニュースとして
ロシアでジャーナリストの毒殺がありました。
[ロンドン発]ロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が8月20日、モスクワに向かう機中で意識を失い、ドイツで治療を受けている毒殺未遂事件で、アンゲラ・メルケル独首相は9月2日、毒物試験の結果、「(猛毒の)神経剤ノビチョクが使われた明白な証拠がある」と断言しました。
ナワリヌイ氏は入院先のシャリテー・ベルリン医科大学病院で治療を受けています。現時点で生命の危機は脱していますが、重篤な状態が続いており、苦しまないように麻酔で昏睡させられて人工呼吸器につながれています。
同病院は8月24日、ツイッターで「コリンエステラーゼ阻害剤グループの物質が盛られた」との診断結果を発表していました。
メルケル首相は「ナワリヌイ氏を黙らせることを目的とした犯罪」と断罪し、「ロシア政府だけが答えることができる非常に深刻な問題であり、答えなければならない。世界は答えを待っている」と述べました。
欧州連合(EU)もロシア政府に対して透明な捜査を求め、「犯人は裁きにかけられなければならない」との声明を発表しました。ボリス・ジョンソン英首相は「許されないことだ。われわれは国際的パートナーと協力して正義を実現する」と非難しました。
元二重スパイの毒殺未遂はロシア軍情報部員の犯行だった
英イングランド南西部ソールズベリーで2018年3月に起きた元二重スパイのロシア人男性セルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリアさんの毒殺未遂事件では兵器級のノビチョクが使われました。
ノビチョク入りの香水瓶を拾って使用した母親が死亡、パートナーの男性とスクリパリ氏宅に急行した警官が意識不明の重体になりました。
テリーザ・メイ英首相(当時)は出入国時のパスポート(旅券)や防犯カメラで撮影された映像からロシア軍参謀本部情報総局(GRU)工作員2人による犯行と断定し、「ロシア国家上層部の承認を得て実行されたのはほぼ間違いない」と厳しい口調で糾弾しました。
ノビチョクは旧ソ連時代に密かに開発された神経剤で、またの名を「A-230」と言います。液体、固体のかたちで存在し、毒性の低い二種類の化学物質を隔離した容器で保存、混合して毒性を高める「バイナリー兵器」として使用されるそうです。
北朝鮮の最高指導者・金正恩の異母兄、金正男氏暗殺に使用されたVXガスより毒性が5~8倍強いとされます。使用してから数分以内に死に至る猛毒性がある一方で、遅効性の種類もあるそうです。
ロシア軍は密かに化学兵器を保有し、使用を認められていたことが亡命者によって明らかにされています。
ノビチョクの扱いに慣れたプロの犯行
筆者はスクリパリ氏毒殺未遂事件を現場で取材したことがあります。科学防護服を着用した係官がゆっくり移動する姿は非常に不気味で、背筋が凍りついたのを覚えています。
化学防護服を着て除染する係官(2018年3月、筆者撮影)
ナワリヌイ氏は9月の統一地方選を前にシベリアの各都市を回り、8月20日モスクワに帰る機中で意識不明になりました。
同行していた報道担当者のキラ・ヤルミシュ氏は「ナワリヌイ氏がその日の午前中に口にしたのはシベリア・トムスクの空港で飲んだ紅茶だけで、そのあと機中で体調が急変した」と説明しています。
ノビチョクは猛毒なので紅茶に混ぜていたら店員に巻き添え被害が出ていた可能性が強いはずです。ティーカップの取っ手に塗りつけ、ナワリヌイ氏が紅茶を飲んだあと無毒化していたとしたら、かなりノビチョクの取り扱いに慣れたプロの工作員の犯行です。
スクリパリ氏毒殺未遂事件で使われた香水瓶(ロンドン警視庁提供)
それとも極小のノビチョク入りカプセルをナワリヌイ氏に気づかれないように飲ませたのでしょうか。
毒殺、暗殺の系譜
旧ソ連国家保安委員会(KGB)に所属し、ロシア連邦保安庁(FSB)長官まで務めたウラジーミル・プーチン大統領は毒殺や暗殺で自らの権力基盤を固めてきたと言っても過言ではありません。
プーチン大統領を批判する反体制派の活動家やジャーナリスト、実業家、元ロシアの情報機関員は次々と毒殺されたり、暗殺されたりしています。いつでも殺害できるようスパイネットワークをターゲットの回りに気付かれないように張り巡らせているのです。
毒物を使うのは、効果が現れるまでの間に実行犯が逃亡できる上、プーチン大統領に逆らうと苦しみぬいて死ぬことになるという反体制派への見せしめと、側近と組織の引き締め効果が期待できるからです。プーチン大統領が権力を握ってからの毒殺と暗殺の系譜を見ておきましょう。Yahoo Newsより
ロシアは都合の悪い人物が毒殺する国
ロシアは今回の毒殺が
初めてと言うわけではありません。
政府にとって、都合の悪い人間を
ことごとく毒殺をしてきました。
また、なぜ毒殺なのか?
暗殺するのであれば、銃殺でもいいわけなのに。
それは毒殺の場合、すぐに死亡しないからです。
政府に逆らう人物は
『徹底的に苦しみながら死ねばいい』と
言うメッセージがこの毒殺には込められています。
ロシアでプーチン政権が誕生して
もう20年経ちます。
中国や北朝鮮同様、権力が腐敗し
そして、暴走へと向かっているのではないか?
と感じています。
政府にとって都合の悪い人間を毒殺するなど
まともな国がやることではないです。
まとめ
ジョージアとロシアが仲がいいのか?
と言えば、その答えはNoです。
それゆえに、ジョージアは
ロシアに対抗すべく、隣国のアゼルバイジャンや
トルコとの関係性を強めるわけですが
弊社はロシアと中国は全く同じタイプの国家だと
思っています。
彼らとの外交は、すごくメンツを重んじますし
都合の悪いことや人は、消してしまうような国なので
やりにくさは、どの国もあるでしょう。
しかし、そんなロシアとも隣国関係にある以上は
うまく外交をまとめていかないといけない。
それがジョージアの置かれている現状だと
言うことになると思います。