Vol.0580:国際都市を目指すナイジェリアにとって重要なこと

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

昔から
『お金がなくても幸せ?』と言うような
論争があると思うのですが
幸せか?不幸か?は別として
『資本主義の国に生まれてしまったら
生きていくためには最低限のお金はいる』と
考えています。
資本主義の国でお金がゼロと言うのは
それは、おそらく『死』に直結してくると考えています。
お金がなくても『自給自足をしたらいい』
みたいな話もあると思うのですが
自給自足をするための土地の購入にお金は必要ですし
仮に、土地を譲り受けたとしても
土地を所有しているだけで、税金が発生します。
税金を、その土地で作られた
作物で支払いができるのであればお金は不要でしょうが
税金の支払いは、どの国もお金です。
となると、100億USDはなくてもいいですが
生きていくための最低限のお金がないと
『幸せ』と言うのは無理なんじゃないかなぁ?と思っています。
なぜなら『幸せは生きていればこそ』ですよね?
『死んでいて幸せ』と言うことはないと思います。
ここからが本題です。

東京大学の成り立ち

日本で最高峰と言われる大学は
100人に聞いたら100人が『東京大学』
答えるのではないでしょうか?
その東京大学は、いつ出来たのか?
ご存知でしょうか?
東京大学の創立は明治10年です。
そして、この明治10年と言うのは
日本がどんな時代だったか?
江戸幕府と言う、1つの時代が
明治維新によって終わった直後で
欧米から見た日本は
『国力もなく、お金もなく、天然資源もない国』
と言う、投資的な視点で言えば
『投資をする価値もない国』だったわけです。
そんな時代にできたのが東京大学なのです。
当時の日本政府は
これからの時代、日本が世界と渡り合っていくには
どうしたらいいのか?真剣に考えていました。
自分達には、お金も資源もない。
お金も資源もある国達とどう戦っていくのか?と。
そこで出た答えが『教育』でした。
まず『人材の育成が最優先』と考え
明治維新直後で、お金がなかったのにも関わらず
国の予算の多くを教育に集中させ
誕生したのが『東京大学』だったのです。
その後の日本の成長を見れば
明治政府が『教育にお金を集中させた』のは
間違っていなかったと言うことになります。
しかし、逆に言えば
こんな考え方もできないでしょうか?
お金がなく、資源もなくても
『教育に力を入れている国は成長する』と。

ナイジェリアの巨大プロジェクト

過去にブログでも書かせて頂いていますが
ナイジェリア経済の中心『ラゴス』の湾岸エリア
を埋め立て『国際都市エコ・アトランティックシティ』
を作ろうとしているのが、下記の動画の巨大プロジェクトです。


ナイジェリアのラゴスだけではなく
西アフリカの中心的な都市となってくるのが
エコ・アトランティックシティですが
このエリアの中には
・国際金融エリア
・アフリカ最大のショッピングモール
・最先端医療の提供を目指す病院施設
そして
『世界中から優秀な学生を呼び込み
世界で通用する大学』
の建設が予定されています。
ナイジェリア政府も教育を下に見ているわけではなく
『教育は重要』と考え、そこに多くのお金を投資できる国
なのです。
前項でもお伝えしたように
教育に投資ができる国は、例外なく成長をしていきます。

まとめ

少し話がそれますが
あっと言う間に、世界で活躍するようになった
中国のIT企業ですが
そうなった最大の理由は
やはり『教育』です。
下記の人口知能に関する大学ランキングを
ご覧ください。

世界のトップ20の中の
大半を占めるアメリカは流石と言う所ですが
その中に、中国の大学も3つ入ってきています。
中国のITに特化した大学は
本当にすごいです。
現在、コロナで大学の授業がオンラインになっていると
言う大学は、かなり多いと思いますが
中国でITを学ぶ大学では
10年以上前から、オンライン授業です。
中国全土から優秀な学生を集め
優秀なエンジニアを毎年輩出しています。
その数は年間でどれくらいだと思いますか?
1つの大学で年間25000人以上です。
中国にはなぜ優秀なエンジニアが多いのか?
授業をオンライン化し
多くの学生に教育をして、さらにそこで競わせるわけです。
もしこれを一般的な大学のように
キャンパスで勉強させていては、こうならなかったと思います。
早くからオンラン化し教育に力を入れたからこそ
中国には優秀なエンジニアが多く育ったのです。
だからこそ、本当に教育は大切ですし
教育に力を入れる国は絶対に成長します。

累計不動産取引数432

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