Vol.0599:銀行口座が法人登記の場所と違う場合、税金はどうなる?
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どこの税制が適用される?
下記のようなご相談がたまにあります。
『日本法人で海外の法人銀行口座を開設したい』
と言うご相談です。
単純な法人の銀行口座開設であれば
もちろん、開設はできるのですが
弊社の立場上、確認はさせて頂きます。
『なぜ、日本法人で海外の銀行口座を開設したいのですか?』と。
このケースのほとんどが
『日本法人で海外の銀行口座を開設して
その銀行口座に入った売上は税金を支払わなくてもいい』
と勘違いをしているところです。
これは、過去に個人の税金について記事を
書かせて頂いたことがあるのですが
その事例を全く同じです。
なぜ、税金を支払う必要があるのか?
日本法人であると言うことと
銀行口座がどこの国なのか?
と言うことは
『関係があるようで関係がない』ので
海外に銀行口座があっても
日本の税制に従って、税金を支払わないといけないわけです。
ただ、これは日本のルールがそのようになっているので
そのルールに従う必要があると言うことなのですが
当然、国が違えば
ルールも変わってきます。
ジョージア法人はジョージアの。
セルビア法人はセルビア。
ナイジェリア法人はナイジェリアの
ルールに従う必要があり
まずは法人を登記をした国の
ルールを1番最初にチェックしないといけません。
国によっては
海外の銀行口座には税金がかかりませんよ
と言う場合がありますが
これは、正確に言えば海外の銀行口座には税金を
かけませんよと言うよりは『海外で発生した売上』
と表現をする方のが正しいです。
まとめ
基本的には、個人と法人に
大きな差はなく
『海外で処理をすれば税金を支払わなくてOK!?』
なんて時代ではないです。
ゆえに、法人を登記をした場所の
税制がどうなっているのか?
をしっかりとチェックし
その上で、しっかりとした対応をしなければ
税金を節税することはできません。