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Vol.0706:通貨の利用者が多いことは重要

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

ジョージアの通貨GELの問題点

このことは、勉強会などでも何度もお伝えしてきていますが
ジョージアの通貨GELの金利が高いのは魅力的ですが
GELを過度に信用しない方がいいと考えています。
これは、ジョージアと言う国が
財政的に問題があるとか
(ジョージアの財政は問題ありません。むしろ健全です。)
インフレ懸念がありハイパーインフレになりそうとか
(ジョージアのインフレ率は2%から4%程度と、こちらも健全です。)
と言う話をしているわけではなく
『人口の少なさから来る、流動性の問題』を懸念しています。
ジョージアの人口は400万人もいない規模です。
そして、アメリカドルのように
世界中の決済で使われている通貨でもないため
ジョージア国内でしか使われていない
超マイナー通貨なわけです。
このような通貨の場合
『大きな決済』がされた場合、為替が大きく動きやすいのです。
仮想通貨のビットコインなどで
『クジラ』と呼ばれる、大口の期間投資家が売買をすると
ビットコインの価格が急激に変動することがありますが
イメージとしてはそれと同じです。
なので、ジョージアの通貨GELで定期預金を組む場合は
金利の受け取りは『毎月設定』
受け取った金利は『即時USDに両替』
USDでも『定期預金を組む』
と言うことを推奨してきたわけです。
これにより、自分の資産は
GELは持っているものの、増えていくのはUSDだけと言う
構造が構築できるからです。
そして、ジョージアに比べてウクライナはどうか?と言うと・・・・

ウクライナの通貨は問題なのか?

ウクライナの人口は4439万人。
ジョージアの10倍以上です。
ウクライナのインフレ率は
2018年までは10%を超える高い水準でしたが
2019年は7.89%,2020年は3.17%と
ジョージアと同じ健全な水準までに低下しています。
ウクライナの政府債務は対GDP比で51%と
財産破綻の目安(海外に債務がある場合)とされる200%よりも
はるかに低い数字であり、健全と言える状況です。
これらを考えると、ジョージアと同じで
ウクライナの通貨を過度に信用するのは危険ですが
(あくまでマイナー通貨なので)
人口がジョージアの10倍以上と言うことを考えると
ジョージアよりもウクライナのが
流動性の問題は起きにくい
(あくまでジョージアと比べた場合ですが)
と言えると思います。

まとめ

20年前にくらべ10年前のが。
10年前にくらべ今のが。
明らかに経済や社会の変化のスピードが早まっています。
そして、これらから先
10年、20年はもっと早いスピードで変化をしていくのは
間違いないと思っています。
なので、投資もその変化に柔軟に対応をさせる必要があり
『1つの物に投資をしていればOK』と言う時代ではなく
分散投資と言うことで
色々な物にベットしていくことが求められていると感じています。
ちなみに、私は
ジョージアの定期預金もウクライナの定期預金も組み
その金利は、USDに変えUSDで定期預金を組んだり
金利を、仮想通貨やナイジェリアの株式
不動産の分割支払いに回す運用方法は、リスク分散もでき
かつ高いリターンも狙える合理的な投資手法として
自身でも実践しています。
 
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