Vol.0894:アフリカ投資を成功させるために重要な指標は1人当たりのGDP!!
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1人当たりGDPをチェックしないといけない!!
少し前に
『日本人にとって、アフリカ投資はイージーだ』
と言う記事を書かせて頂きました。
参照:Vol.0879:日本人にとって、アフリカ投資がイージーな理由
まだ、記事を読まれていない方は
先に、その記事を読んで頂ければと思いますが
今のアフリカを見た時
『昔の日本と同じだ!』と言っても
それが、1990年代の日本なのか?
1980年代の日本なのか?
1970年代の日本なのか?
どうやって、それを客観的な指標で
見たらいいのか?と言うと
それが『1人当たりGDP』です。
現在、日本の1人当たりGDPは
『4万USD』ほどです。
参照:世界経済のネタ帳
ここから、過去の推移を追うわけです。
1970年代の初期は
日本の1人当たりGDPは
『3000USD』くらいでしたが
これが1980年代になると
『1万USD』に増加し
1990年代になると
『3万USD』まで増加するわけです。
一般的に1人当たりのGDPが
3000ドルを超えると、最低限生活に
必要な衣食住が足りるようになると言われており
街中には、ショッピングモールなども
でき始めます。
そして、1万ドルを超えると
ブランド品なども買うようになると
言われています。
1970年から2000年までの間で
日本の消費がどう変化してきたのか?
不動産価格がどう変化してきたのか?
もう1度、思い出してみて下さい。
あとは、アフリカの国々の
1人当たりのGDPを調べれば
『昔の日本の何年代なのか?』
と言うことが見てきます。
今の新興国の注意点
昔の日本は
『1億総中流』と呼ばれたように
都市部も農村部も全体的に
成長をしていきましたが
今の新興国は、そうではないです。
中国もアフリカの国々も
東南アジアも全て同じですが
都市部と農村部では
かなり所得に差があり
それを平均化した
国全体の平均値を見てしまうと
本当の数値が見えなくなってしまいます。
例えば、中国で言えば
中国全体の1人当たりのGDPは
『1万ドル』ほどですが
これが、北京や上海などの都市部に
限定すると『2万ドル』を超えてきます。
国全体と都市部では『倍』違うと言うことです。
そのため、私達が追わないといけないのは
国全体の1人当たりのGDPではなく
『都市部の1人当たりのGDP』だと
言うことになります。
エジプトとナイジェリアの1人当たりのGDPは?
現在、私達がアフリカで投資を進めているのは
2カ国です。
・ナイジェリア
・エジプト
です。
ナイジェリアの1人当たりのGDPは?
と言うと『約2000USD』。
エジプトの1人当たりのGDPは?
と言うと『約3500USD』です。
しかし、これは国全体を見た数値なので
都市部だけで見ると
ナイジェリアのラゴスでは
『4000USD』くらいになりますし
エジプトのカイロでは
『7000USD』くらいになります。
ちなみに、この数値を見て
『あれ?』と思った方も多いのでは
ないでしょうか?
アフリカ54カ国の中で
第1位の経済大国(GDPが大きい)が
ナイジェリアで
第2位の経済大国がエジプトなのですが
1人当たりのGDPで見たら
エジプトのが、豊かだと言うことが
見えてくるわけです。
これを、過去の日本の1人当たりのGDP
と照らし合わせていくと
今のナイジェリアは
1970年代初期の日本。
今のエジプトは
1970年代後期の日本。
だと言うことが見えてきます。
まとめ
このように、1人当たりのGDPで
見てみると、今のアフリカの国々が
昔の日本のどの時代なのか?が
よく分かり
1つの『未来予測』となるわけです。
そう考えると
私達が
『アフリカ投資は日本人にとってイージーだ!』
と言うのも納得ではないでしょうか?
ちなみに、日本の1人当たりのGDPは
2000年に入ってから
ずっと4万ドル前後です。
全く成長していません。
しかし、思い当たる節はありませんか?
いつから給料が上がらなくなったと
言われるようになりましたか?
それは2000年に入ってからでは
なかったでしょうか?
ちなみに、アメリカは?
『6万USD』を超えていますし
20年間停滞を続ける日本と違い
毎年、確実に日本との差を縮めてきている
韓国は『3万USD』を超えてきました。
かつては『3万USD』近くの差があった
日本と韓国は
その差は、もう『1万USD』も
ないわけです。
投資家の正義は何のか?
を考えて下さい。
それは1つだけです。
『資産を増やす』。これだけです。
1人当たりのGDPが停滞している日本。
これから大きく成長をしようとしている
アフリカの国々。
投資家にとって、どちらが
『勝てる可能性が高いでしょうか?』
だから、私達は『アフリカを攻める!!』のです。