Vol.0020:香港と言う場所に対する警鐘

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

以前から弊社は香港と言う場所は
『香港=中国』だと度々書かせて頂いています。
もし、中国と言う国が信用できるのであれば構わないですが
そうではなく、中国と言う国が信用できないのであれば
それは香港も同様の考えを持たなければなりません。
そして、そのことについて
誰よりも警鐘を鳴らし、危機感を感じていたのが
『現地に住む香港人』であり、下記のニュースは
香港に住む香港人にとって、かなり衝撃的な物となったのではないでしょうか?
※Yahooニュースより

このニュースは香港の人にとって
『香港に自由はない!』と言う中国政府からのメッセージと感じたことでしょう。
すでに香港政府は中国政府の息がかかった人物がコントロールしていることから
香港政府は香港政府として独立した組織にはなっておらず
中国政府を親とする、完全な子会社状態となっているわけです。
そのため、親を脅かすような組織は
徹底的に排除していくと言うのが『今の中国政府の考え』なわけです。
そして、もう1つ。
今月23日に香港と中国本土を結ぶ高速鉄道がオープンしました。
※日本経済新聞より

 
もともと、香港と中国のルールでは
『香港の領土に中国政府関係の組織を設置してはならない』と言うことになっているのですが
新しく出来た高速鉄道の香港駅の入国審査は中国政府が行うわけです。
ここで、問題なのは
『香港駅の入国審査を中国政府が行う』ことではないです。
中国政府が行ってはいけないのに
それに対して『香港政府がNO』だと言えないことが大問題なのです。
そのことに対して、香港人は怒り、抗議をするわけです。
しかし『中国政府と言う巨大権力の前にどうすることもできなくなってしまっている。』
それが今の香港なのです。
多くの日本人が、香港と言う場所を『自由のある場所』だと勘違いしているようですが
香港と言う場所は『自由があったのに、その自由が奪われつつある場所』だと
弊社は思っていますし、もっと『現地の香港人が鳴らす警鐘』に耳を傾けるべきだと思っています。

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