Vol.0214:ジョージアのラリを保有する際に意識すること

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

米ドルや英ポンドのような世界のメジャー通貨に比べ
ジョージアの通貨ラリは、マイナー通貨のため
不安定になりやすいです。
そのため、マイナー通貨で定期預金を組む際に
意識しておかないといけないのが『外貨準備高の推移』です。
ジョージアの外貨準備高の推移が下記になるのですが
参照:CEICより
 

ジョージアは年々、外貨準備高が上昇しており
直近のデーターでは過去最高の外貨準備高になっているわけですが
これがなぜ重要なのか?と言うことです。
外貨準備高とは、その国が保有している外貨の量になります。
自国の通貨が不安定になった際に
(価格が安定しない)
政府は通貨防衛の政策を行わないといけないわけですが
もし、ラリ高になった際は
異常なラリ高をラリ安に誘導したいわけなので
ラリを売って外貨を買う、為替介入に入るわけです。
この政策の場合
中央銀行がある国では無限に為替介入に入れます。
なぜなら、自国通貨のラリを機械で刷りまくり
ラリを売って外貨を買うだけで、ラリ安に誘導できるからです。
しかし、異常なラリ安を(自国通貨の暴落)をラリ高に
誘導したい場合は、話が違ってきます。
ラリ安をラリ高に誘導する政策は
『外貨を売って、自国通貨ラリを買う為替介入』になります。
自国通貨は無限に機械で印刷できますが
外貨は異なるわけです。
ジョージアの中央銀行が印刷できるのはラリだけであり
ドルやポンドは印刷できません。
と言うことは、外貨を売って
自国通貨のラリを買う為替介入は
外貨準備高の量により、為替介入できる金額が決まってくるわけです。
当然、その弾(外貨準備高の量)が多い方が
防衛をしやすくなるわけで、必然的に外貨準備高の量に比例して
通貨が安定しやすくなるわけです。
なので、マイナー通貨に投資をする際は
外貨準備高の量を意識する必要があり
外貨準備高の量が増え続けているマイナー通貨はOK。
外貨準備高の量が減り続けているマイナー通貨はNG。
と言うロジックになるわけです。
もちろん、外貨準備高が増え続けていれば安心と言うわけではないので
マイナー通貨はマイナー通貨として取り扱わなければなりませんが
1つの意識としては『外貨準備高の推移』と言う物を意識してもらえばと思います。

累計不動産取引数432

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