IT先進国と呼ばれているエストニアでは
様々な行政手続きが電子化されており
『もう士業などはいらない』などと言われてたりしますが
実際は『ちょっと違うかなぁ』と言うのが弊社の印象です。
今だに士業の方々はバリバリ働かれていますし。
方向性としてはそうだと思います。
『様々な物が電子化され、ペーパーはなくなる』とは思いますが
ただそこに至るまでには、もう少し時間がかかると思っています。
ジョージアもエストニア同様
行政のIT化が進んでいるのですが、なぜ紙がなくならないのか?
と言うことを考えた時
その答えは『生活の全てが電子化されていないから』だと思っています。
中途半端に紙のお金があったり
国民はIDカードを持っているが、外国人は持っていなかったり(ジョージアの)
ですので、電子化の中にも中途半端にアナログが存在するのです。
その中途半端なアナログがあるゆえに
紙の手続きが必要であり、その作業がする士業が必要となっています。
国民はIDカードに情報が入っていて
(これはエストニアでも同じですが)
それで法人手続きを行えば、紙などいらないですが
IDカードを持っていない人はどうするのか?となると
やはり紙で必要書類に記入し、サインをしてと言う作業が必要です。
会計もそうです。
紙のお金が存在していなくて
全ての決済履歴が行政のシステムと上がっていて
税金が自動計算されているのであれば、会計士は不要なのですが
紙のお金が存在していて『このお金は何?』と言うのがあると
それを紐づける会計士の存在は必要です。
しかし、いずれは『全て電子化の流れは変わらない』と思っています。
ただ、現時点では『IT先進国の国でも紙の手続きは存在しているよ』と言うことです。