日本人の感覚で言えば『日本の技術力は世界一』とか
『まだまだアジアは日本に技術力に勝てない』などと言う
感覚が多いと思うのですが、その感覚は正しいでしょうか?
近年、国家として科学技術予算の推移が下記になります。
日本の科学技術予算はかつては右肩上がりで上昇を続けていましたが
(だからこそ技術大国になったのですが)
今の日本は社会保障費に多くの予算を捻出しないといけないため
未来への投資ができないのです。
だから科学技術予算費は横ばいで推移しています。
しかし、中国は?と言うと
グラフの通り、年々右肩上がりで予算規模を拡大しています。
科学技術の分野はすぐに結果が出る分野ではなく
数年から数十年先にようやく成果がでてくる分野です。
その未来への投資と言う分野に
惜しみなく予算を投じる中国政府。
今現在では、技術力は日本と中国では日本のが上ですが
10年後はどうでしょうか?
今、投じられている予算の差が
そのまま、技術力の差になってくると思っています。
そう考えた時、どこに投資をすべきかなのか?を考えると
『日本の技術力は世界一だから日本に投資をしよう!』と
言う考えは、株式投資で言えば
株価が過去最高値の時に投資をするのと同じはないでしょうか?
それは投資としてはどうなんだ?
と思うわけです。