Vol.0373:外国人規制がある国とどう向き合うか?

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

このブログで度々書かせて頂いているように
私達は1国に依存しないですし、依存をする気もありません。
ジョージアではビジネスをしていますが
資産運用をジョージアだけでとは考えたことはないですし
ジョージアはあくまでたくさんある選択肢の1つでしかありません。
たまに、1国でしかビジネスをしていなのに
会計士が『国際税務のプロ』と名乗ったり
ファイナンシャルプランナーが『国際投資のプロ』と名乗っていますが
それは違うのではないかなぁ?と思っています。
もし、ジョージアだけでアドバイスをしているのであれば
それは『ジョージアの税務プロ』『ジョージア投資のプロ』
言う表現のが正しいと思っています。
『時代の変化に対応していくためには』様々な選択肢が必要だと言うのは
弊社の考えのもっとも根底にあるのですが
その中で、色々な国と地域でビジネスを展開していくと
よく問題になるが『外国人規制』と言う壁です。
海外投資をする際に絶対に忘れてはいけないのが
『自分は外国人だ』と言う認識です。
これを意識していない投資家がいますが、それはとても危険な行為で
なぜなら、基本的にはどこの国も守ってくれるのは『自国の国民』だけだからです。
外国人は守ってくれないので『自分は外国人だ』と言うことを絶対に
忘れてはいけないのです。
今、私が滞在しているフィリピンでも『外国人規制』と言うのがあり
例えば、法人を設立するにも外国人だけではできなかったり(株主が)
不動産も土地を外国人が所有できなかったりと
色々外国人に対する規制があります。
そもそも、なぜ外国人を規制するのか?
それは『その国が外国人が大歓迎』と言うスタンスではない!
と言うことですよね?
外国人を大歓迎していない国で投資をすると言うことの意味を
しっかりと考えないといけないですし
また、その国の政治も重要になってきます。
国が『どんどん外国人の規制を緩めていく方針なのか?』
または『その規制を変える気はないのか?』
政権次第で『規制がコロコロ変わる国なのか?』
これはとても重要です。
フィリピンで言えば、外国人に対して規制があります。
それは緩めていく方針でも、規制を強化する方針でもありません。
現状維持と言うのが今のドゥテルテ大統領の方針です。
そしてフィリピンの大統領は任期が6年で
アメリカのように再選することはありません。
6年で任期満了となります。
で、フィリピンは大統領次第で様々な仕組みが
大きく変わることがあります。
実際に今のドゥテルテ大統領はフィリピンで
色々な大改革を行ってきたわけですし。
話をまとめるとこうです。
・フィリピンは外国人規制がある国
・今の方向性(外国人規制の)は現状維持
・大統領の任期は6年(再選はしない)
・大統領次第で国の制度が180度変わることもある
・フィリピン政府が守るのはフィリピン人だけ。
この条件で投資をするのがフィリピン投資なわけです。
ただ、だからフィリピン投資がダメだと言うことでもないです。
フィリピン投資はありか?なしか?で言えば『あり』です。
問題は上記の内容と
どう向き合い、どのようなお金を回すのか?です。
上記の内容で、ほとんどの金融資産をフィリピンに回すのは
危険ですし、大統領の任期が残りわずかであれば
新しい大統領が決まり、どのような人なのか?
見てからでもいいと思います。
外国人に対して規制を強化する大統領であれば投資をしない。
外国人に対して、規制緩和をする大統領であれば投資を検討する。
と言うように。
ちなみに、
ジョージア、セルビアは外国人規制が全くなく外国人大歓迎。
ナイジェリアは外国人規制があります。
気が付きましたか?
全ての国がとは言わないですが
外国人規制がある国は、だいだい人口が多い国で
内需で経済が成り立つ国です。
フィリピンの人口が約1億人。
ナイジェリアの人口が約1.9億人。
内需で成り立つからこそ、外国人を規制するのです。
中国もそうですね。

累計不動産取引数432

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