株価収益率とは?
株式投資のご経験がある方であれば
ご存知だと思いますが、投資判断の1つとして
見ておきたい指標が『株価収益率』です。
株価収益率とは?
PER(Price Earnings Ratio)とも呼ばれ
株価が1株当たり純利益の何倍まで買われているか?
を数字で表した物です。
PERの数値は、低いほうが株価は割安と判断されます。
株式投資のご経験がない方のために
噛み砕いて説明をさせて頂きますが
まず【1株当たりの純利益】の求めかたですが
A社の
・純利益が100億ドル
・発行済みの株式数が1億株
だった場合
=当期純利益÷発行済み株式数
=100億ドル÷1億株
=100ドル
1株当たりの純利益は『100ドル』となります。
さらに
A社の株価が1株1000ドルだった場合
【PER】は
=株価÷1株当たりの純利益
=1000ドル÷100ドル
=10
A社のPERは『10倍』となります。
PERが何倍なら割安なのか?
一般的に利益成長の高い会社ほど
将来の収益拡大の期待が株価に織り込まれるため
PERは高くなる傾向があります。
また業種によってPERの水準は異なるので
何倍なら、割安なのか?と決めつけてはいけませんが
それでも1つの目安として言われているのが
・10倍で割安。
・15倍で適正。
・20倍以上で割高。
です。
世界企業のPERは?
例えば、世界でも有名な会社のPERが
どうなっているのか?
と言いますと
Appleは『27.57倍』(2020年6月19日現在)
Amazonは『126.78倍』(2020年6月19日現在)
トヨタ自動車は『9倍』(2020年6月19日現在)
ここで見て頂きたいのが
Amazonの株価とPERです。
PERだけで言えば
Amazonは『126.78倍』ですので
割高となるのですが株価は
上昇を続けています。
これは、Amazonと言う会社が
長らくPL上の利益を出さず、巨額の先行投資を続けてきた結果
こうなっています。
PERは利益が高くなればなるほど
株価が下がれば下がるほど
数値は下がります。
Amazonは会社の利益を全く出さず
巨額の投資を行い、事業の拡大をしてきました。
つまり、売り上げは拡大しており
利益が出てないのは
『利益が出ない事業』なのではなく
『利益が全て投資に回っている』。
それは将来の『売り上げ拡大』『利益拡大』になる。
と言うことで、株価が上昇をしています。
つまり、Amazonのような会社に投資をする場合は
今の『PER』など見ても意味がない。
とも言えるわけです。
ナイジェリアは割安株の宝庫
PERだけでは、割安か?割高か?
は判断できないのは
Amazonのような会社もあれば
その逆
『今は利益が出ていて、株価も安いのでPERは割安だが
会社が事業を拡大する投資を行っておらず、先行きはどうなの?
このまま行けば、利益は黒字から赤字に転落し
むしろPERは、将来は割高になるのでは?』
みたいな会社もあるからです。
なので、PERだけで投資判断をしてはいけませんが
それでも、投資をしたい会社を調べる時の
最初の目安となるのは確かなので、PERをチェックしても
損はないです。
ナイジェリアは企業の利益が出ているが
株価が安い会社が多いですので
PERが低く、配当利回りも高い会社が多いです。
まとめ
ナイジェリア株全体のイメージは
PERが1倍から5倍
配当利回りが7%から10%
くらいと言うようなイメージです。
PERが全てなんて言うつもりはないですので
PERだけでナイジェリアの株は語れませんが
ただ、やはり全体的に『割安感』があるのが
ナイジェリアの株式市場です。
配当利回りが10%と言うことは
1万ドルを投資すれば、年間で1000ドルの配当を
受け取れるわけです。
そして、将来的には株価が10倍以上になる可能性もある。
そう考えた時に、やはりナイジェリア投資は面白いです!!