Vol.0528:ジョージアの不動産を金利で支払うリスクはどこにあるのか?

〇この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

頂いた質問の内容

こんな質問を頂きました。
『ジョージアの銀行に15万ドルを移動させ
定期預金を組み、金利で不動産の分割支払いをしたいと考えているが
どう思いますか?』と。
この投資家は、最近
ジョージアで不動産を購入し
その不動産の分割支払い(金利なし)が4年間あり
年間で支払う分割代金は14000USDほどです。
つまり、15万ドルをラリに両替し
定期預金を組んだ場合
年間で15000USD相当のラリを受け取れるため
(金利が年間で10%のため。)
『15万ドルをラリに両替して定期預金を
組めば、実質無料で不動産が手に入るんじゃない?』
と考えたわけです。
この方法が『ダメなわけではない』です。
しかし、リスクはあるのでそのリスクを
許容できるのか?は考えておく必要があります。

為替変動をどう考えるか?

ジョージアの不動産の支払いは『USD』です。
定期預金は『ラリ』で金利の受け取りも『ラリ』です。
つまり、不動産の支払いと金利の受け取る方法の間には
『為替』があり、そして為替は『変動』をすると言うことです。
為替が変動しない。
もしくは、為替がドル安ラリ高に向かうのであれば
上記の方法は全く問題がありません。
しかし、為替がドル高ラリ安に向かうのであれば
上記の方法は成立がしないため
その『リスクを許容できるのか?』
考えておく必要があります。

為替を分析してみる

定期預金の金利が年間で10%と言うことは
4年間で金利は40%受け取ることができると言うことになります。
その40%が、いわゆる不動産の分割代金の総額にあたるわけですが
つまり、為替が40%変動したとしても
まだプラスマイナスゼロの状態は作れると言うことです。
しかし、40%以上の変動だと
為替で損失が出てくるため、それを補填するお金が必要です。
最優先すべきことは何なのか?
を考えた時に
それは『不動産の分割支払い』となります。
不動産の分割代金を支払えなければ
不動産は手に入らないため。
そして、為替は変動するため
為替は最悪の方向へ動いたと想定しておくべきです。
リスクに備えるために。
その際に、別の所からお金を持ってきて
不動産の分割代金を支払えるのか?
それが支払えるのであれば
この方法は『あり』となります。

まとめ

上記の方法で、不動産の分割代金を支払うのも
支払わないのも、どちらも正解です。
どっちが正解か?はありません。
これは『投資家の好み』の問題です。
『私は絶対に損はしたくない』と考えるのであれば
上記の方法はするべきではありません。
しかし『上記の方法で不動産代金を支払う場合
うまくいけば、実質無料で不動産が手に入るかもしれない。
しかし、それにはリスクもある』
分かった上で、上記の方法を行うのであれば
これも正解です。
あとは、勝算はどの程度あるのか?です。
弊社のこの方法がうまくいく可能性は70%程度と見ており
30%は、為替損失が発生する可能性があると考えています。

累計不動産取引数432

海外不動産投資、移住・進出サポート
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