Vol.0696:中国資本は本当に悪なのか?

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

中国資本に関する、ジョージア不動産の懸念

現時点で、ジョージアの不動産に大きな中国資本が
入っていることはありませんし、観光客も中国人は
ほとんどいません。
しかし、クライアント様からこんな質問を頂きました。
『ジョージアの不動産に今後、中国資本が入ってくるのか?』と。
この質問の意図は
過去にクライアント様が見てきた中で
中国の資本が入ったことで、中国人が多く来るようになってしまい
全く違った店になってしまったことを見たことがあるので
それを心配しての質問だったのですが
事実、世界の中でも
『中国人=マナーが悪い』と思っている人は多いですので
(マナーがいい中国人もたくさんいます)
その心配はとても分かります。
しかし、本当に『中国資本=悪』なのか?と言うと
そうでもないと私達は考えています。
中国の資本が入ると言うことは、どのようなことなのか?
と言うと『会社の経営に口を出せる』と言うことになるかと思います。
この時に、どのような経営方針を打ち出すか?で
『弊害になる』こともあれば、『弊害にならない』場合もあると考えています。
具体的な例を上げさせて頂きます。

中国資本が弊害にならないケース

ライズ・オブ・キングダムと言う
今、世界中で人気のスマフォゲームをご存知でしょうか?
このゲームの開発会社は『Lilith Game』と言う中国資本の会社ですが
ゲームの中身は?と言うと、クライアントのターゲットを中国人にはしておらず
様々な言語に対応し150カ国以上で配信され、ゲームのプレイヤーは
圧倒的に中国人以外が多い状態になっています。
ゲームをプレイしているプレイヤーも中国のゲームだと気が付かないほどです。
つまり、この事例は中国資本ではあるものの
『クライアントのターゲットを中国人に絞らず、全世界の人が
どうやったら楽しんでもらえるか?』を考えて言った結果
何十もの言語でサポートされる素晴らしいゲームとなった。
つまり、中国資本でもクライアントのターゲットを
中国人に絞らなかった結果『弊害は出なかった』と言う事例かと思います。

中国資本が弊害になったケース

一方で『弊害が出た』と事例としては
旅行会社大手『クラブメット』があります。
もともとクラブメットはフランスの会社で素晴らしい旅行を提供していた会社ですが
2012年に中国資本の復星国際に買収されました。
復星国際はクラブメットが持つネットワーク(ホテルや飛行機など)を全て
中国人旅行客に向け、クラブメットは『中国人のための旅行会社』となってしまい
サービスの多くは中国人が好むものになり、昔からのクラブメットの欧州の常連客は
『居心地が悪い』と、クラブメットから離れてしまいました。
まさにこの事例は中国資本の弊害と言ってもいい事例だと思います。

まとめ

上記の2つの事例から分かることは
『中国資本』がいけないのではなく
資本が入ることで会社の経営に口を出せるようになり
もしその時に『中国人に限定をしたサービスをする』のであれば
『弊害が出る』と言うことになると思います。
けして『中国資本=悪』と言う話なのではなく
経営の方針を『中国人メイン』で考えるのか?
『グローバルで考えるのか?』次第で
良くも悪くもなると言うことだと思います。
ただ、中国資本が入らなければ
そもそもの議論として『中国人をメインでするのか?』
言う話にすらならないのですが(汗)
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