Vol.0770:​仮想通貨と銀行の融合は、未来の銀行の形なのか?

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

銀行の仮想通貨に関する拒絶反応

仮想通貨の両替で、1つ大きく厄介な点は
銀行が仮想通貨関連の送金を受け入れてくない
ケースが多いと言うことです。
もちろん、全ての国。全ての銀行。
と言う話ではないですが
世界的に見れば、仮想通貨関連の送金を
受けてくれない銀行は多く
この理由は
・法整備の遅れ
・マネーロンダリングへの恐怖
があります。
銀行はマネーロンダリングが自身の銀行で発生すると
とんでもない金額の制裁金を受けるため
少しでも可能性があると、すぐに拒絶反応が出てしまいます。
また、法律がしっかりと整備され
銀行がそのルールに従って、仮想通貨の送金を
受けれるようになればいいのですが
現状は、法整備がされていない国では
仮想通貨関連の送金を受け、もし万が一
その送金がマネーロンダリングに関係しているものなら
と言うことを考えると、銀行が仮想通貨関連の送金を
拒絶するのは当たり前と言えば、当たり前なのです。
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スイスの銀行は、未来の銀行の形なのか?

2000年前半までは、スイスは
『銀行秘密法』を武器に、世界の金融をリードする国でしたが
2001年、アメリカで起きた同時多発テロ以降
『テロリストのお金すらも守られてしまう銀行秘密法はどうなのか?』
言うことが問題視されるようになり
『銀行秘密法』は世の中から消えていくことになります。
そして、多くの顧客はスイスから資金を引き上げるようになり
スイスは『金融の国としては終わった』とまで言われるようになりましたが
ここ数年、少し状況が変わってきています。
仮想通貨関連の法整備がされ
銀行で、仮想通貨の受け入れができるようになったり
仮想通貨から法定通貨への両替に
送金などもできるようになりました。
その1つが、下記のSEBA BANKです。
参照:SEBA BANK

銀行ライセンスを持つ銀行が
法律に従って、ちゃんとしたルールの元
口座内で、仮想通貨の受け取りや送金をしたり
仮想通貨から法定通貨へ。
法定通貨から仮想通貨への両替もできるわけです。
これは、とてもすごいことで
仮想通貨関連の送金を、いちいち銀行に止めらることがなくったわけです。

まとめ

現時点(2021年6月時点)で、スイスほど
法整備と銀行の仮想通貨サービスが進んでいる国はないと
見ています。
これが、未来の銀行の形なのか?と言われると
それは分からないですが
他の銀行が仮想通貨関連の送金を嫌う以上
スイスのサービスを利用できるようになるのは
メリットが大きいと思っています。
そのため、これは個人ではなく
法人アカウントとして、スイスのアカウントが開かないか?
今、実験をしている最中であり
もし可能であれば、かなり使い勝手のよい
法人サービスが可能となると考えています。
 
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