Vol.1291:ジョージアで法整備された仮想通貨

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

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無法地帯だったジョージア

昨年まで、ジョージアでは
『仮想通貨に対する規制』と言うのは
政府としては(銀行は別です)
一切ありませんでした。

そして、この状態を
『ジョージアは仮想通貨天国』
勘違いしていた人達がいますが
それは大きな間違いです。

『規制がない』と言うのは
『ルールが設定されていない』と言うだけで
それは、政府としては
『仮想通貨を肯定もしていなければ、否定もしていない』
つまり『どっちでもない』と言う意味なのです。

また、政府の規制の話と銀行の話は別問題で
銀行は銀行で『マネーロンダリング規制』
絡めて『仮想通貨関係の入金を制限』していたので
(それは今でもですが)

ジョージアはけして
『仮想通貨天国』と言う国ではないのです。

とは言っても、仮想通貨に関する法律がなかったのも
事実で『無法地帯化』はしていましたが
そんなジョージアでも仮想通貨が
今年『法整備』がされました。

ジョージアのライセンス

現在のジョージアの法律では
仮想通貨のビジネスをするためには
『中央銀行に登録』が必要となっており
要件としては

・登録料5000GEL
・事業の説明
・資金源の説明
・株主の説明

などとなっています。
比較的簡単にも思えますが・・・・

ただ、ジョージアの中央銀行絡みのライセンスは
取得がとんでもなくハードルが高いので
(要件に書いてない書類を後から要求されることはザラです。)
実際には簡単には取得ができないような気がします。

また、問題はいつも言っているように
『銀行』です!!

法整備がされていると言うことと
『銀行が入出金を受けてくれるか?』
全く別問題なので

ここに関しては
かなり厳しいと見ています。

なぜなら
『ライセンスがある=マネロン対策ができている』
にならないからです。

もやは銀行にとって
『仮想通貨=マネロン』と言う
存在になっており
銀行にとっては『仮想通貨は悪』なのです。

ジョージアで仮想通貨が法整備されたからと言っても
銀行の問題がクリアにならない限り
ビジネスとしては非常に難しい環境だと考えています。

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