Vol.1498:南北輸送回廊 (International North–South Transport Corridor)

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埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

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南北輸送回廊 とは?

南北輸送回廊 (International North–South Transport Corridor)
とは?

下記のMAPの赤い線のルートのことですが



簡単に言えば

ロシアとインドを
船や鉄道、道路で結ぶ
『全長7200kmの複合輸送網』のことです。

従来のルートは
上記MAPの青い線のルートがメインでしたが
南北輸送回廊が完成をしてくると

『費用が30%、時間が40%削減できる』

と言われています。

『インド』と言う超巨大市場に
低コストでかつ早く物資を送るために
設計がされたルートでもあります。

BRICSが拡大したことで計画が加速する

南北輸送回廊 は
『ロシアとインドをいかに最短で結ぶのか?』
と言うルートですが

このルートの途中にある国が

・イラン
・アゼルバイジャン


の2ヶ国です。

イランは今年BRICSに加盟をし
アゼルバイジャンも今年、BRICSへ
加盟申請を正式に行なっています。

アゼルバイジャンもBRICSに入ってくると
南北輸送回廊は

『ロシア↔︎アゼルバイジャン↔︎イラン↔︎インド』

と、全てBRICSの加盟国によって形成がされ
貿易と言う面において、より強固な形になってきます。

また、この南北輸送回廊には
サウジアラビアやUAEなど周辺諸国も
加わる動きがあり
その中の1つに『カザフスタン』
通るルートも検討がされています。

その理由は
石油を安全に欧州市場へ輸出するためです。

カザフスタンで取れる石油を
南北輸送回廊で欧州へと繋ぎ

安全で早いルートを構築することで
この周辺の国々の経済をより活性化させる
ことを狙っています。

南北輸送回廊は
BRICSを中心に動いており
今後、その影響力はもっと拡大してくることが
予想されてます。

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