Vol.1557:ビットコインに熱狂するナイジェリア人の若者

〇この記事を読むのに必要な時間は約3分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO

一攫千金を狙って

アフリカの多くの地域では
ビットコインを含む、仮想通貨の取引が
禁止されていますが

そんな中で、唯一
取引ができる国が

ナイジェリアや、南アフリカ、モーリシャス
と言う国です。

一時、ナイジェリアも
仮想通貨を禁止にする、しないで
二転三転をしましたが

結局の所、ナイジェリア国民の暴動を
恐れたナイジェリア政府が
『仮想通貨を認めた形』になり

ナイジェリアは、アフリカの中で
1番大きな取引量(仮想通貨の)を有する
国へとなりました。

単純にナイジェリア人の人口が多いのもありますが
(現在の人口が2.2億人。将来は4億人を超えると言われています。)

ナイジェリア人がビットコインに熱狂をするのは

・若さ
・貧困


の2つが原因だと考えています。

ナイジェリアは人口が2億人を超える国ですが
国民の平均年齢は18.6歳と
アフリカの中でも、トップクラスに若い国でも
あります。

単純計算で、国民の半分以上が
未成年と言う国なので、恐ろしい国でもありますが。

それに加えて
高い失業率や、低い給料などもあり

若者の中には
『ビットコインで一攫千金を狙おう!』
と言う人が、異常に多いです。

それが、ナイジェリアの中で
『異常な仮想通貨投資熱!!』
作り上げている結果になっているわけです。

節度を超えた投資

貧困ゆえにだと思いますが
ナイジェリアの仮想通貨投資熱は
私達からすると、かなり異常な光景にも
見えてしまいます。

例えば

・受け取った給料を全額ビットコインに変えてしまう人
・借金をしてまでビットコインを買う人
・家を売却して、その資金を全てビットコインに変えてしまう人


など、正気の沙汰とは思えない行動を取る人が
多いのが、ナイジェリア人です。

これも、経験がない若さゆえに行動だとは思っていますが。

また、それゆえに
市場の歪みも出ています。

通常のマーケット価格よりも
ナイジェリア市場のマーケットは
スプレットがかなり大きいです。

それだけ、業者がボロ儲けをしているのでしょうが
そのスプレットの大きさでも
買う人が多いのが、ナイジェリア人でもあると
言うことです。

しかし、この状態がいつまでも
長く続くわけではないので
もし、ビットコインの価格が逆回転をしだしたら?

おそらく、ナイジェリアのマーケットは
大混乱になるではないか?と懸念をしています。


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