Vol.1618:ジョージアも限界?マネロン対策強化で求められる“捨て口座”戦略とは?

〇この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

埜嵜 雅治

執筆者埜嵜 雅治

Beograd Consulting Group 
代表取締役CEO


マネーロンダリングのチェックが厳しくなっている

これは、どこの国とか、どこの銀行とかの話ではなく、今年に入り世界的にマネーロンダリングのチェックが厳しくなっています。正直、今年に入ってから私達もかなり納得ができないことが多発しており、銀行に対しては『はぁ!??』と思うことが多いです。

ただ、それを銀行に言った所で問題は解決しないですし、これは世界の流れでもあるので、流れには逆らわず対策をするしかないと考えています。まずは、どのようなケースがマネーロンダリングとして疑われるのか?確認をしていきたいと思います。

そもそもマネーロンダリングとは?

マネーロンダリング(Money Laundering、資金洗浄)とは、犯罪などで得た不正な資金の出所を隠し、あたかも合法的に得たものであるかのように見せかける行為を指します。以下に詳しく説明します。

🔍 マネーロンダリングの目的
犯罪行為(例:麻薬取引、恐喝、詐欺、脱税など)によって得た金銭は、そのまま使用すれば「出どころ」が露見してしまいます。そこで犯罪者たちは、**その資金の出所をわからなくし、正当な収入に見せかけるために、さまざまな手段で資金を「洗浄」**します。

🔄 マネーロンダリングの3段階
1. プレイスメント(Placement:投入)

• 不正に得た現金を金融機関に預ける、カジノなどで換金する、不動産を購入するなどして、表向きの経済に投入します。

2. レイヤリング(Layering:分散)

• 複数の銀行口座や国際送金、仮想通貨の使用などにより、資金の流れを複雑にして、出所を追跡しにくくします。

3. インテグレーション(Integration:統合)

• 最終的に、洗浄された資金を合法的な資金として使用(企業投資、豪華な不動産の購入、ビジネス活動など)します。

マネーロンダリングが疑われないケース

弊社のお客様の視点で言えば

『結局、どのケースが銀行口座がロックするのか?しないのか?』

が重要ですので、その視点で解説させて頂きますが、下記のケースは基本的には問題にはなりません。

①同一名義への送金(国内、海外を含む)
②国内送金

マネーロンダリングが疑われるケース

下記のケースは『銀行口座がロックされる?されない?』は別にして、基本、銀行に疑われるケースです。

①海外送金、海外からの着金
②仮想通貨絡みの送金、着金
③投資絡みの送金、着金

捨て口座が必要

『捨て口座』と言うのは、私が勝手に作った造語ですが、今のマネーロンダリングの厳しいチェックに対応するには、銀行口座がロックされることを前提に『この口座はロックされてもいいか!』と言うような、捨てることを前提にした銀行口座、つまり『捨て口座』が必要だと思っています。

はっきり言って、今の銀行のマネーロンダリングチェックは『理不尽』です。『そんなの絶対に無理じゃん!』と言うようなことを銀行は言ってきます。

このことに対して、怒るのも時間の無駄ですし理不尽ですが『仕方ない』と割り切るしかないです。

そして、銀行口座を使う側の視点で見たら、下記はどうしても必要ですので

①海外送金、海外からの着金
②仮想通貨絡みの送金、着金
③投資絡みの送金、着金


その度に『銀行口座はロック』することを前提に構築をしていくわけです。

つまり『日常使いするメイン銀行口座』『ロックされても問題ないと言う捨て銀行口座』の2つの口座を作っていくことが、今の時代には必要だと感じております。

ジョージアの銀行だけでは限界が来ている

今の日本の銀行では『投資目的では、ほとんど海外送金ができなくなっています』

そのため『一旦ジョージアへ資金移動をしてから、ジョージアから世界中へ送金をする』と言う流れを取っていましたが

参照:ジョージアの銀行口座は完全郵送で開設サポートを行なっています

最近は、ジョージアの銀行も厳しくなってきており、ここ数ヶ月の間で弊社のお客様が、口座が閉鎖されたりロックされたりしている事例が出て来ています。

これらのことを総合的に考えると、日本の銀行口座1本だけでは難しい所がありますし

『日本の銀行口座、ジョージアの銀行口座』の2本でも難しくなって来ているので

『日本の銀行口座、ジョージアの銀行口座(海外メインアカウント)、海外の捨て口座』と言うような形を構築する必要性があると感じています。

まとめ

シンプルに『海外の捨て口座』が今の時代には必要だと言うことです。

そのための動きを今、弊社で行なっており、現在、3つの国の銀行と交渉をしております。事前のヒアリングでは『郵送でもOK』と返答を頂いておりますが、実験をしてみないと分からない所もありますので、早急に弊社で『海外の捨て口座』を作れるようにさせて頂きます。

引き続き、海外の最新情報を追っていきます!また、最新の情報を見逃さないためにもブログの通知情報が届くBCG公式Lineにお友達登録をお願いします!!

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累計不動産取引数567

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