
エジプトで爆増するスタートアップ!
スタートアップって何?
まずは『スタートアップ』について定義をさせて頂くと、一般的にスタートアップとは?
【先進的な技術(テクノロジー)やアイデアを強みに、ゼロから市場やビジネスモデル創出に挑戦する成長速度の早い企業やプロジェクトのこと】を指します。
つまり、単純な起業を『スタートアップ』とは呼ばないと言うことです。多いのやはりIT企業で、古いビジネスモデルに対してITを活用し、古いビジネスモデルを壊すような企業を言うことが多いです。
2010年から2021年
アラブの春以降、2010年から2021年の間で、エジプトで誕生をしたスタートアップ企業数は?と言うと
わずか278社しか設立されておらず、これは年間平均約25社でした。
2021年から2024年
しかし、2021年から2024年間の3年間では1,538社が設立されており、これは年間平均約512社の新規スタートアップが設立されたことになります。
2021年までと比べると、実に20倍以上に増加をしたことになります。
ちなみに、参考までにお伝えすると
日本は約2272社(2024年のデーター)、アメリカは約82,038社(2024年のデーター)のスタートアップが年間で誕生をしているそうです。
20倍以上に増えた要因は何だったのか?
エジプトでここまでスタートアップが爆増した最大の要因は、間違いなくVCの動きです。現在、エジプト市場には、アメリカ最大のVC『セコイアキャピタル』も入ってきていますし、VCからスタートアップへかなりの額が投資をされています。
ほんの一例ですが、2024年には以下のスタートアップが注目すべき資金調達を行いました。
• MNT-Halan:フィンテック企業で、1億5,750万ドルを調達。
• Dopay:フィンテック分野で1,350万ドルを調達。
• Cartona:B2Bプラットフォームで810万ドルのシリーズAエクステンションを実施。
• Educatly:EdTech分野で250万ドルを調達。
まとめ
私の個人的な感想にはなりますが、エジプトのスタートアップ業界は、かなり盛り上がってきている印象です。
Startup Genomeの『Global Startup Ecosystem Report 2024』によれば、エジプトはMENA地域で3番目に優れたスタートアップ・エコシステムとして位置付けられていますし
エジプト政府も『Digital Egypt Builders Initiative(DEBI)』などのプログラムを通じて、デジタルスキルの向上とICT分野の人材育成を推進しています。 これらの取り組みが、国内のデジタル経済の発展とスタートアップの成長を後押ししているのは確かです。
控えめな評価をしたとしても、今のエジプトはアフリカおよびMENA地域におけるスタートアップの中心地としての地位を確立しつつあるのは確かで、今後、さらに盛り上がっていくと予測をしています。
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