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Vol.1208:中国とブラジルはドルを捨てた!

この記事を読むのに必要な時間は約4分です。

加速する!!ドル依存からの脱却!

世界中を旅するバックパッカーの
経験がある方であれば、よくご存知かと思いますが
世界中をあっち行ったり、こっち行ったりする時
『USD』と言う通貨は、とにかく便利です。

それはなぜか?

ここ最近、私は1ヶ月の間で

ドバイ→チェコ→エジプト→日本
→フィリピン→シンガポール

と、様々な国へ出張へ行かさせて頂きました。

ほとんどの国で、メインで利用するのは
クレジットカードなので、あまり現金は
必要とはしてないのですが
とは言っても、現金がゼロと言うわけには
いかないので、最低限の現金(現地通貨)は
準備をするわけです。

しかし、メインはクレジットカードを
利用しているので、どうしても現金が余って
しまうわけです。

なので、ドバイの通貨ディラハムを
次の渡航先であるチェコの通貨
チェココルナに両替をしようとするのですが
これが、めちゃくちゃレートが悪いわけです。

そしてこれは
ディラハム→チェココルナだけではなく

チェココルナ→エジプトポンド

エジプトポンド→日本円

でも、同じように
めちゃくちゃレートが悪いのです。

しかし、ここにUSDを入れると
めちゃくちゃレートが良いのです。

下記のような流れです。

ディラハム→USD→チェココルナ
チェココルナ→USD→エジプトポンド
エジプトポンド→USD→日本円


現地通貨から現地通貨へ両替をするよりも
とにかくUSDを間に挟んだ方が
レートも手数料も良いのが

USDが基軸通貨ゆえに起こる問題ですが

これは個人だけの問題ではなく
国対国の貿易でも同じ問題が起こります。

なので、世界の貿易通貨は『USD』
使われるのです。

とにかくUSDが便利だからです。

しかし、ここに今
亀裂が生じようとしています。

先日(3月29日)、中国政府とブラジル政府は
『共通通貨としての米ドルを廃止し、自国通貨で取引することで
合意に達したと発表しました。』

参照:mercopressより

また、中国政府は近年、外交政策の1つとして
ドルへの依存を減らし人民元の流通を
増やすこと指示しており、習近平国家主席は
サウジアラビアとロシアとの協定にも調印し
貿易における人民元の使用を許可しています。

つまり、ドルから脱却しよう!と
言う動きを加速させているわけです。

ドルを持っていれば安心と言う概念は危険ではないのか?

今、世界で何が起きているのか?

ここ数日、G77の話を中心に
いくつか記事を書かせて頂きました。

参照:Vol.1204:リープフロッグ型発展とは?
参照:Vol.1205:G77とは?
参照:Vol.1206:日本では全く報道されてない事実!ロシアを制裁している国は少ない!

明らかに、今、世界は

・西側諸国
・中国+ロシア
・アフリカ+中東を中心としたG77


この3つの勢力に分かれてきており
さらに、以下の国々は

・中国+ロシア
・アフリカ+中東を中心としたG77


脱ドルを加速させています。

脱ドルを中心に見た時、下記のような構図になるのですが

【西側諸国】VS【中国+ロシア+G77】

この戦いになった場合

経済、人口、資金、資源、ありとあるゆる面で

【中国+ロシア+G77】のが有利と言う構造ができます。

これを考えると
『ドル絶対!』と言う考えは、かなり危険ではないか?
と思っています。

また、このような混沌した時代に
なりそうな時は、不動産のような現物資産にして
おくべです。なぜなら、通貨の上下に本質的な
資産価値が左右されないからです。


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